【2016春のダイヤ改正⑧】JR西日本 関西・北陸 はるか&サンダーバード 増発へ | 全国鉄道乗りつぶし日記&鉄道、航空ダイヤ・カープニュース
 JR各社は今月18日、2016年3月26日にダイヤ改正を行うとし、その概要を発表しました。今回は、JR西日本の関西・北陸エリア在来線の改正内容を見ていきます。

1、在来線特急

 関西地区では、日中時間帯の特急はるかを6往復/日増発し、おおむね30分間隔での運転とします。また、朝の関西空港行及び夕方以降の京都行を高槻に新規停車させます。

 和歌山方面では新大阪 17:15発のくろしおを新規に和泉砂川に停車され、夕方以降、全列車停車に。白浜を14:49発の京都行特急くろしおを利用者のおおい白浜16:50発に変更し、新大阪どまりとします。長野方面では、大阪~長野間を運行している特急しなの1往復/日を名古屋発着に短縮し、大阪~名古屋間を廃止。北近畿方面では、播但線経由の午前中の大阪発及び夕方の大阪着の1往復/日の特急はまかぜを新規に竹田に停車。福知山線経由の特急こうのとりでは、289系投入に伴い、大阪~福知山間が最速1時間30分となります。

 北陸地区では、早朝の金沢行及び夕方の大阪行の1往復/日の特急サンダーバードを増発します。これにより、大阪からの始発の金沢行が6:30発に繰り上げられるほか、最終の金沢発大阪行が20:47発に繰り下げられます。また、富山発名古屋方面の特急ひだ4本のうち夕方発の1本を午前中の富山発として、北陸新幹線からの高山アクセスが便利になります。

 この他、始発の和倉温泉発金沢行特急能登かがり火を約30分繰り下げ、夜の金沢発和倉温泉行kを新規に宇野木、高松、良川停車に。ダイナスター、能登かがり火各1往復/日で編成を6両から3両に見直します。

2、近畿エリア 快速・普通列車

 JR神戸線の六甲道~灘間に摩耶駅が、御着~姫路間に東姫路駅が新規開業します。摩耶駅は普通のみ、東姫路駅は普通と快速列車が停車します。また、JR京都・神戸線のダイヤをリニューアル。日中時間帯は新快速、快速が上下各4本運行されていますが、大阪発時点では両方向とも新快速と快速を均等に7~8分間隔で発車する形になります。これに伴い、芦屋・三宮での新快速・普通の相互接続は待ち時間が必要となります。高槻駅では外側線本線上に新しいホームが設置され、ホームの混雑が緩和されます。(新快速と快速・普通の同一ホーム接続は取りやめ)

 一方で、朝の大垣発、夜の大垣行の大阪方面~米原~大垣間の普通列車3往復を米原で分断し同一ホームで乗り継ぐ形に。日中時間帯の大阪方面~姫路~播州赤穂間の新快速は一部を除いて姫路で分断し、姫路で同一ホームで乗り継ぐ形に変更します。

 関西空港方面では、深夜の関西空港発天王寺止まりの関空快速2本を京橋または大阪まで延長。また、土休日の午前中の関空快速を2往復増発し、8~9時台を毎時3往復に、10~11時台を毎時4往復とします。

 大阪環状線では、土休日の8~9時台に阪和線直通、大和路線直通、JRゆめ咲線直通列車を増発し、土休日の大阪発8~10時台は阪和線直通・大和路線直通・JRゆめ咲線直通・環状電車が各4本ずつ発車する形にします。(環状電車は一部削減)また、大阪に土休日の8~9時台に到着する阪和線・大和路線からの快速列車を各2本増発します。

 播但線では日中時間帯(9~14時台)の姫路発の福崎・寺前方面の列車を概ね21・52分に発車する形で等間隔化。夜の姫路21時台発の福崎行を1本増発します。さらに最終の寺前行の姫路発車を15分繰り下げ、大阪方面からの0:04着の新快速及び東京発姫路行最終ののぞみから乗り継げるようにします。

 なお利用状況に合わせ、JR神戸線・山陽線・学研都市線・大阪環状線・JRゆめ咲線・大和路線の一部列車を廃止します。

3、北陸エリア 快速・普通列車

 北陸本線では、朝の金沢発小松行を1本新設したうえ、現行の金沢~小松間・芦原温泉~福井間でそれぞれ運航されている列車を金沢~福井間に延長します。また、朝の芦原温泉発福井行1本を武生まで延長。芦原温泉発福井行及び福井発敦賀行を統合し、芦原温泉発敦賀行とします。

(当該プレスリリース1 平成28年春ダイヤ改正について:JR西日本近畿統括本部)
(当該プレスリリース2 平成28年春ダイヤ改正について:JR西日本福知山支社)
(当該プレスリリース3 平成28年春ダイヤ改正について:JR西日本和歌山支社)
(当該プレスリリース4 平成28年春ダイヤ改正について:JR西日本金沢支社)

 特急はるかの大幅増発。日中のはるかは数年前に利用低迷から半減しましたが、訪日外国人やLCCの急増で関西空港の利用者も増加中。それに合わせて、復活という形になりました。特に訪日客には値段の安い南海電車より新大阪・京都直通で分かりやすい特急はるかの利用。しかもジャパンレールパスも使えるとあって、成田エクスプレスに訪日客が多いのと同様、はるかにも訪日客が多いのでしょうか?空港連絡鉄道は空港利用者次第の面もあるので不安定ですが、是非ともこの多数訪日客がいる状態が定着してほしいものです。

 この他、関西地区では新駅の設置が2か所ありました。JR西日本では今後の人口減少に備え、新駅を積極的に設置し、鉄道を利用する人口を増やす取り組みを積極的に行っています。大都市圏より人口減少が一足早いJR九州では発足時から他のJRにはないスピードで新駅を増やしてきましたが、関西圏でも今後は今までにないスピードで新駅を設置し、人口の沿線集積を進めていくものと考えられます。

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