応援家インタビュー 横山英子さん第11回「地産地消のエネルギー4 自分たちで創ることが大切です」 | みんなの学び場美術館 館長 IKUKO KUSAKA
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みんなの学び場美術館 館長 IKUKO KUSAKA

生命礼賛をテーマに彫刻を創作。得意な素材は石、亜鉛版。
クライアントに寄り添ったオーダー制作多数。主なクライアントは医療者・経営者。
育児休暇中の2011年よりブログで作家紹介を開始。それを出版するのが夢。指針は「自分の人生で試みる!」

みんなの学び場美術館 館長 IKUKO KUSAKAです。

今日から素敵なインタビューをお届けします。

あとりえ横山会長で、Date Ffm「がんばろう宮城 希望のラジオ」パーソナリティー等々、多彩な活動で、文化・芸術を応援されている、横山英子さんです。

 

横山英子さん

 

横山英子さんは、宮城県第一女子高等学校(現・宮城県第一高等学校)の先輩です。芸術文化、東日本大震災以前から、以降はより一層、東北を大切に思い、様々な分野を縦横無尽にリード、応援されている、とても尊敬する女性です。

今年4月に横山さんのラジオにゲスト出演させていただいたのを機に、私もその横山先輩を見習いたいと思い、横山先輩の人となり、ご活動を根掘り葉掘り!インタビューさせていただきました。

第7〜11回は、地産地消のエネルギーと題して、横山英子さんとご主人でサステイナブルエネルギー開発株式会社の代表取締役社長 CEO 光山 昌浩さんを交えたインタビューをお届けします。

 

どうぞお楽しみ下さい。

 

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クサカ

私は今回、6月22日の日本経済新聞に「損保ジャパン、廃棄物のリサイクル参入 災害時に活用」と掲載された記事を入り口に、初めて「亜臨界水」というものを知りました。それは、光山さんは探してお知りになったんでしょうか。

 

横山さん

青年会議所時代に環境やエネルギーのことを指導してくださっていた先生から亜臨界水処理技術を使った廃棄物処理施設のことをご紹介いただき、でもその時は10億とか20億とかいう設備なので、私たちがやっていることにはちょっと大き過ぎるよねと思ったのですが、光山に話したところ、それがこんなふうにできるぞ、と深掘りし、のちに、独自のシステムを作り上げたのです。

 

光山さん

(パソコンで映像を見せてくださりながら)これは燃えるゴミを分別をせずに、装置に入れてるところなんですよ。

 

クサカ

あら、こんなになんでも入れちゃうんですね。いや、水にそういうモノを分解する力があるとは普通思わないですよね。

 

光山さん

はい、圧力をかけて。

 

横山さん

ところがね、遡ること2000年に仙台で超臨界という方法でクリーニングをすると化学性洗剤を使わなくても汚れが取れるという技術が開発されて、それをクリーニング屋さんが採用するという話を聴いていて、青年会議所の理事長所信で私、言っていたんですよ。超臨界と亜臨界って実は、考え方としては一緒なんだよね。

 

光山さん

化学繊維をそのまま入れれば良い。

 

クサカ

本当になんでもポイですね。

 

横山さん

変な話、人もここに入っちゃったら何にも残らない。だからそういう小説もあるんだよね。

 

光山さん

そう、完全犯罪の。死体が残らない。

 

クサカ

えーっ?

 

光山さん

これ土嚢袋。PPとPE。いろんなものを入れていくんですよ。

 

クサカ

下に送り込まれていくんですか?圧力がかかるところに。

 

光山さん

圧力鍋に入れてるって考えてください。ご家庭の圧力鍋の概ね20倍位の圧力と考えて下さい。

 

クサカ

そんなにかけられるんですか?

 

光山さん

ご家庭の場合、せいぜい1.3気圧位だから、通常の大気圧の1.3倍か1.4倍位なんですが、単位で言うと0.13 とか0.14 メガパスカル位。これ2メガパスカルかけるので、要は10気圧ぐらいかけていくんですよ。

 

横山さん

普通の人は知らない。だって生活していても亜臨界とか超臨界なんて知らなくても生きていけるし。

 

クサカ

あっ、入れてから閉じるんですね。

 

光山さん

そうです。閉じてから20気圧かけていくんです。

 

クサカ

20気圧かけて大丈夫なお鍋って凄いですね。

 

横山さん

あれだって危ないと言えば危ないからね。

 

光山さん

ここに入れて20気圧かけて2時間くらいあれば分解できて、あと臭いが気にならない。アンモニアとか分解されて臭くないんです。

 

横山さん

だから昔からこの技術があるけど、その技術が、いろんなプロセスがあってエネルギーになるというのを考えた人がいなくて、それを考えたのが、光山なんです。

要は亜臨界水という技術は昔からありました。その医療系廃棄物を処理するのには、四つしか無い選択肢の一つとして認められている技術の一つで昔からあるんですね。だけど、それを使って、燃料にするというところまで考えた人はどこにもいなくて、それを初めて考えたのが彼。

 

クサカ

すごーい!(感動!!)

 

光山さん

実は、誰でも名前の聞いたことのある一部上場の企業が、亜臨界の装置を使って10年位前にごみ処理をやったんですけどうまくいかなくて、今はその機械は動いてないんですね。その企業が、今回の新聞記事を見て、連絡をくださり「一緒にやりませんか」と。そういう意味では昔からある技術なんですね。

 

横山さん

ある意味、業界でよく知られているので、その亜臨界水処理の装置を使って、エネルギーを作るという話をすると、反応が2つに分かれるわけです。知っている人は端から「上手くいく訳がない」って私達を信用しようとしないわけです。もう一つはその技術のことを知らないで「もう夢のようなことができるようになったんだ!それにものすごく期待している!」というこの2つに分かれていて。信用してない方はどうでもいいのよ。一緒にやりたいって言う人としかしない。

 

光山さん

嬉しかったのは、うまくいかなかったという方がまだ諦めていなくて「一緒にやりましょう!」と言ってくれたことが嬉しかったですね。

 

光山さん

温度は200度程度で、水しか使わないですから、ダイオキシンも出ないし。

 

横山さん

だから安全なんですよね。爆発とかの事故がないから。

 

光山さん

変な話、自治体なんかだと害獣駆除してますよね、鹿とか熊とか。今は処理できないので、そのまま放置なんです。

 

横山さん

放置じゃないよ、冷凍にして保管しているのよ。

 

光山さん

放置のところもあるんだって。ほとんど放置、って言ってた。放置して後はどんどん微生物が分解する。

 

横山さん

それは駄目じゃない、それ可哀想、良くないよ。

 

光山さん

だから、せっかく駆除しても最後まで使ってあげられないと成仏しないじゃないですか。今回、これを使えばエネルギーになって最後まで使ってあげられる。

 

横山さん

一番良いのは食べてあげることだけどね。それも宮城の場合は、放射能の事とかでダメだったりするわけ猪とかね。

 

クサカ

ああー。

 

光山さん

私が一番やりたいのは、福島の森林は除染されているところもあるかもしれませんが、どうしても放射能が絶対残っている。それと昔植えた木がそのままになっていて、それがネックになってなかなか開発できない。だとすれば1回リセットをかけるために全部伐採してまっさらにして、計画的に植林するのが一番いいんでしょうけど、伐採した木の使い道がないんですよね。で、火力発電所はあるんですが、木が生のまんまではなかなか使えない。だからこれで亜臨界水処理をかけて、石炭と同じように使えれば、福島の浜通りにある100万キロワットクラスの石炭火力、石炭火力発電所で燃料に出来て、そこから出てくる温室効果ガスを減らすことができる。それを福島の復興にもつながるし、やりたいと思っているんです。

 

クサカ

それは素晴らしいことですね。スケールが大きい。

 

横山さん

だから私たちがやると言うよりは、こういう仕組みがいいって思ってくださる方を増やして、そういう方に採用してもらうのが1番いいんですよね、世の中にまだないから。全部つながった設備がどこにもないから。

 

光山さん

数字が大き過ぎて我々ではできないから、これに賛同してくれる企業さんをグルーピングして一緒にやりましょう、という。

 

クサカ

すごいです。そうしたら横山先輩が思い描いてきた、情報もエネルギーも食料も人も。

 

横山さん

そう。人と食料とはいっぱいあるし、文化は東北がどこよりもあるでしょう。歴史に基づいた文化と、実は新しい文化も、みんなすごく作ってるわけじゃない、東北人は。だから、なかったものをやっぱり自分たちで作る、ということだから。

原発にしても。いろんなものが自分たちのためじゃなく、自分たちの場所を使って、他地域の人のために作ってたわけ。だから今度は、自分たちのためのものを自分たちで作るという、その昔からやってきた当たり前のことを、やっぱりエネルギーでもやるべきだと思っていたから。だから与えられるものじゃダメなんですよね、やっぱり。自分たちが自ら作る、というのが大事で。

 

クサカ

すごいですね。

 

横山

そんなすごくないけど、でもそういうことですよね。がんばりましょう。

 

クサカ

この世に残す作品ですね。日本というところに残す。

 

横山さん

だから、今日、宮城県美術館に行って思いましたが、やっぱりアーティストというのは作品、形になるものだけではない、考え方とか生き方を残しているのだと思います。

まぁ比べ物にはならないし、全然違うんですけれど。でも、そういうことかな、と思って頑張っています(笑)。

 

クサカ

でも実際にこれが一般的になったら、日本が身軽になるっていうか。

 

横山さん

そうですよね(笑)。だから今まではあんまりわからないけど、利権とか、誰かのやっぱり手をつけちゃいけない分野というのがいろいろあって、良いと分かっていても取り入れられないことが世の中いっぱいあったじゃない。そういうのが壊れればいいですね。良い技術があっても、しがらみで技術を採用できなかったり、いろいろあるわけよ。

 

クサカ

新型コロナが出てから、国もいろいろ支援策は出して下さっているけれど、結局、誰がそれを補填していくのかというと未来の人だったりするわけで。

 

横山さん

そうですよね。先送りしているだけだからね。

 

クサカ

こういう画期的な素晴らしいお話を聴くと、とても前向きになれますね。

 

横山さん

だからやってもらうのを待っているとやっぱりダメなんですよね。切り込み隊長がいないと(笑)。

 

クサカ

先を読んで、先頭を切って、ストーリーを描く、それが実現する行動をとられていることに、本当に

感動しました。横山先輩、光山さん、今回は本当に素晴らしいお話をお聴かせいただきまして、ありがとうございました!!

 

「亜臨界水」 https://sustainable-energy.co.jp/technology/

 (超臨界水 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E8%87%A8%E7%95%8C%E6%B0%B4

 

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■編集後記

 

今回のお話で私の印象に残ったのは、横山さんの

「人と食料とはいっぱいあるし、文化は東北がどこよりもあるでしょう。歴史に基づいた文化と、実は新しい文化も、みんなすごく作ってるわけじゃない、東北人は。(中略)だから今度は、自分たちのためのものを自分たちで作るという、その昔からやってきた当たり前のことを、やっぱりエネルギーでもやるべきだと思っていたから。だから与えられるものじゃダメなんですよね、やっぱり。自分たちが自ら作る、というのが大事で。」

という言葉と、

「やっぱりアーティストというのは作品、形になるものだけではない、考え方とか生き方を残しているのだと思います。」という言葉です。

 

全11回にわたるインタビューを通して、横山さんの東北愛とご自身で描いたストーリーをじっくり実現していかれる力強さに、私はあらためて感動をいただきました。

 

光山さんの考案された亜臨界水処理の装置を使ってのエネルギーを創出が広まっていくこと、お二人が一番なさりたい福島の復興がいつか実現されること、心よりお祈り申し上げます。

 

今回は、本当に惜しみなくお話をお聴かせいただきましたこと心より感謝申し上げます。

 

横山英子さん、光山昌浩さん、本当にありがとうございました。

 

 

■横山英子さん 経歴

仙台生まれの仙台育ち。祖父が創業した横山芳夫建築設計監理事務所を建築家の兄とともに継承。28歳の時、入会した仙台青年会議所にて仙台七夕花火祭実行委員長、理事長などを務め、東北地区協議会会長・日本青年会議所監事を経て40歳で卒業。その後、シャープドキュメント21ヨシダ副社長執行役員・パワフルジャパン宮城代表取締役・サステイナブルエネルギー開発取締役副社長、ホンモノジャパン代表取締役社長に就任。地域活動としてはNPO法人キューオーエル理事長・街角仕事人くみあい代表・映画「エクレールお菓子放浪記」製作と上映を支える宮城県民の会代表委員・事務局長・映画「じんじん」製作と上映を応援する会代表呼びかけ人・人形アニメ「ちえりとチェリー」宮城県上映推進委員会代表・映画「君の笑顔に会いたくて」製作と上映を支える宮城県民の会代表委員・事務局長・映画「あの日のオルガン」宮城県上映推進委員会代表委員・事務局長などを務めている。2011年8月からは商工会議所被災事業所復興支援プロジェクトマネージャーとして、全国の商工会議所会員企業からいただいた遊休機械や事業再開に必要な設備、OA機器などを東北3県被災事業所へ無償で提供するマッチング事業を行っていたが、2016年3月で任務を終える。震災直後よりセーブザチルドレンジャパンの震災担当理事、復興庁復興推進委員会委員会委員、元気な日本を作る会宮城県支部事務局長として、復興プロジェクトに関わっている。2012年10月より東北公済病院と連携して行っている「医食同源プロジェクト・宮城カルテ食堂」も実業の可能性を模索中。ほかに宮城県村田町まちづくりアドバイザー・松島町景観審議会委員・宮城県屋外広告審議会会長として景観形成と地域経済活性化に取り組んでいる。宮城県亘理町ではショッピングサイト「みんなの亘理」を企画運営し、商品開発や6次化、販売促進、バイオマスメタンガス化発電を核にした循環型社会の形成と地域活性化の実現に向けて活動中。
http://www.yokoyama-design.com/profile.html

 


 

■横山英子さんに関わるWEBページ

 ●あとりえ横山

  http://www.yokoyama-design.com/index.html

 

 ●サステイナブルエネルギー開発

https://sustainable-energy.co.jp/

 

 ●パワフルジャパン宮城

  https://pj-miyagi.jp/company/

 

 ●仙台人図鑑

  https://jinzukan.myjcom.jp/sendai/post/373

 

 

■光山昌浩さんプロフィール

 https://sustainable-energy.co.jp/profile/

 

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