皆様、こんにちは。 彫刻工房くさか 日下育子です。
早いもので、もう年の瀬ですね。
今年の記憶に残る出来事を少し、季節ごとに書いてみたいと思います。
私は、以前、クリニカルアートセラピー をしていたこともあり、
常々、機会があればアートのアウトリーチ(いろいろな事情で外に出掛けにくい参加者の側にアートの側が出向いて体験活動をして頂くこと)をしたいと考えておりました。
夏、七月下旬
私の住まいの近くにある宮城県立こども病院
その時の、参加者の皆さんは
4、5歳児が約10名と小中高生約30名前後の皆様でした。
普段は病院に併設されている学校に通っていらっしゃる方々で
夏休みということで開催させて頂きました。
かなり本格的な作品を2点創る版画のワークショップでしたが
みなさん、物凄い集中力で、熱心に楽しんで
しかも素晴らしい作品を創ってみせてくれて、
私はとっても感動しました。
↓ 制作中の、参加者の様子
この実施のために病院の成育支援室の先生方は
子供たちに本当に新しい体験をさせたいと本当に一生懸命に
サポートして下さいました。
例えば、個別に診療や入浴時間を守りながらも
制作が進むように、参加者一人一人が制作時間を取れるようになど、
サポート体制にとても感動しました。
このときは、一枚の作品として残る版画作品と、
トリミングし、切り取ってうちわの骨に貼り付け
行事で使う「うちわ」作品の両方を創りました。
↓制作したうちわは病院内で展示されたそうです。
この宮城県立こども病院の待合室(1階広場)などに彫刻家の作品や子供たち
心地よく過ごせるような配慮がなされています。
入院している子供たちが自宅にいるときと変わらないくらい
成育ができるようにと病院全体にあらゆる配慮がなされているとい
理念に、私はとても感動しています。
↑ 佐藤忠良氏作 絵本「大きなかぶ」のレリーフ
↑ 仙台在住の彫刻家 翁ひろみさんの木彫作品
↑ 1階待合室・ロビーは遊園地のような雰囲気です。
お菓子のエレベーター、可愛くて、乗りたくなっちゃいますね。
子供たちのパワーに圧倒される感じでしたが
この体験を喜んで頂けたようで、とっても嬉しかったです。
また、来年も…!と思っております。
そうそう、このワークショップですが、私が会員となっている
公益社団法人 宮城県芸術協会の後援を頂きました。
こども病院の先生方、皆様、
心より感謝申し上げます。
本日もご訪問、ありがとうございます。
良い年の瀬をお過ごしくださいませね。
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