2011/08/24
オーディションおわったわ、まきむらよ。
同じカメラマンさんに撮っていただいてる同士のモデルさんにやっと会えました。
撮影してくださることは、モデル同士の縁にもつながるの。ありがとうございます。
そのあと、山口勝廣さんの写真展を見に行ったわ。
なんとご本人が在廊してらして、貴重なお話を伺うことができました。
信州に伝わる儀式や歌舞伎を、40年撮り続けていらっしゃる方で
江戸時代から伝わる着物を着て歌舞伎を演じる小学生や
修験道で激しい滝に打たれる、若い女性のお料理の先生
同じ世代の日本人が、伝統を脈々と受け継ぐ姿に
また、それと40年も向き合い、撮って伝え続ける山口カメラマンの姿に、強く心を打たれました。
太宰治は、信じるところに真実がある、って言ったわ。
日本神道や山岳信仰、アフリカのシャーマンやギリシャのオリンポス12神信仰
そういうのを原始的で非科学的でばかばかしいって思う人もいるでしょう
でもね、私は、その土地の多くの人が心から信じれば、それは信じた人にとっての真実になると思うのよ。
アンデスの高山病で倒れたカメラマンが、現地のシャーマンに治してもらった話とか
ギリシャ人の友達が「神様は、教会には留まらないのよ。信じる心の中にいるの」って言ったこととか
大事な人を亡くした現代の日本人が、御嶽を登って火を囲む姿とか
イラン人の友達が「ここには日本の神様がいるから、アッラーは見てないよ」ってナンパしまくってたのとか
そういうのを見るにつけ、何かを信じずには歩けない人間の弱さと、何かを信じることができる人間の強さを感じていとおしくなります。
宗教でも、夢や目標や野望や信念でも、信じる道がぶつかることは時に争いや侵略を生むけど
「愛情から憎しみが生まれることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め」ってブッダが言ったわ。
カメラみたいに生きたいなあ。悲しいこともうれしいことも、見つめて伝えていけたらなあ。
って、思わせてくれる写真展でした。