ドラマ『家売るオンナ』 | お気楽マーニャのブログ

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今年の春、日本テレビで放送されたドラマ。友人から、スッゴク面白いから観てみて!と何度も言われていたけど、主演が北川景子と聞いて観そびれていた。それに、最近、新しい日本のドラマを観ても、殆どがつまらなくて、20分程度でギブアップ。波乱万丈で、美形揃いの韓国ドラマへと自然に目が行ってしまう。でも、何度も面白いって言われてたな〰〰!と、寝る直前、オンデマンドで第一話を観たらはまりました!チョキチョキチョキグッド!グッド!グッド!あまりの面白さに一気に第三話まで視聴。三日間で、全10話制覇。なんと言っても、大石静さんの脚本の勝利!家を売るということは、人様の人生に深く関わること。様々な人間が抱える問題に深く温かく冷徹に斬り込んで、毎回観ているこちらを唸らせる。無駄なセリフが一つもない。総ての役者のセリフの間が良く、テンポ良くドラマが展開される。そして毎回毎回、結末に納得がいくし、心がほっこりとさせられる。主人公、三軒屋万智(さんげんやまち)は中堅不動産会社の天才的営業ウーマン。「私に売れない家はありません!」と常に豪語し、実際次々と契約をまとめて来る。仕事ができない先輩や軟弱な若手にとっては怖い存在。主演の北川景子さんが文句なく、完璧に美しい。合格合格合格凛として、品が良く、男前で、すこぶるカッコいい!部下をがさつに怒鳴ることも度々あるけれど、どこか男性が助けてあげたくなる儚さがある。以前の私の彼女に対する印象は綺麗だけれど、なんとなく男性に媚びていて、軽い感じだった。でも、結婚して(結婚が決まって?)女優として腹がすわったのか(汚い言葉でごめんあそばせ!)表情が清々しい。かつての彼女だったら、ここまでの表情や声は出せなかったな〰〰!と演技者としての心意気を感じる。それにお坊っちゃまのDAIGOさんの影響か、セレブ感が出て来たように感じるのは私だけ?。












いくらセリフが良くても、彼女の演技だけならコメディーに終わってしまう。このドラマにリアリティーがあるのは、脇を固める役者の達者な演技のお陰だわ。いまいち頼りがいがないけど、心優しい上司に仲村トオルさん。いつも、苦虫を噛み潰したような同じ表情で、可もなく不可もない二枚目役をやっている彼に、こんなコメディーの才能があるなんて知らなかったわー。コメディーが出来る男優さんて少ないわよねー。私の中では、長谷川博己さんと、香川照之さん、堺雅人さん、中井貴一さん、大泉洋さん位。
30代前半位までは、男優の場合、お顔がまあまあでも、背が180センチ以上で、ガタイが良くて、なんとなく雰囲気がセクシーなら、主役やヒロインの相手役はオーケーだけれど、30代後半からは、お顔が本当に美形でなければ主役や、ヒロインの相手役は無理になってくると思う。たとえ、背が低くても。例えば、ジャニーズの、彼とか、彼とか、彼ね!ひらめき電球にひひにひひにひひ若い時、カッコいい身体で人気をとっていた男優が生き残るには演技力が不可欠。仲村トオルさんもその部類。ビー・バップ・ハイスクールの時や、29才のクリスマス、ではカッコよかったけど、最近は小さい役でしか見ないわーと思っていた。このドラマで新境地を拓いたのでは?さすが、男優の魅力を引き出す達人、大石静さんのキャスティングだわー!佐々木蔵之介さんも、堺雅人さんも、長谷川博己さんも一生彼女に足を向けて眠れないものねー。



三軒屋を恐れながらも、彼女を尊敬し、女性としても惹かれていく部下役に、工藤阿須加さん。若い人は知らないかもしれないけど、お父様は西武の超一流投手だった人。今では個人トレーナーは珍しくないけど、40才を過ぎても、現役投手を続ける為に、個人トレーナーをつけて毎日トレーニングに励むお父様の昔のドキュメンタリーには感激したわーあせるあせる。息子さんが、野球少年役で、俳優としてデビューした時には驚いた。感じがいい青年だけれど、どの位まで芸能界続くのかしら〰〰!?と思っていたら、朝ドラ、あさがきた!で、東大生役を好演。でもここまで、演技力があるとは、今回本当にびっくりした!自然でやり過ぎず、でもしっかり目で演技が出来て出色の出来。親子でも別の才能があるのねー。凄いわー。





もう一人の部下に、千葉雄大さん。天使のように可愛くて、頭の回転が早く、お洒落で、女性にモテモテで、でも内面は邪悪な悪魔君?役がピッタリ。ホント芸達者。彼のお陰でこのドラマが随分面白くなっているわ。アップアップアップアップアップ恋の矢ラブラブ恋の矢ラブラブ恋の矢







入社以来、一軒も家を売ることが出来ないダメダメ社員役のイモトアヤコさんも名演技。これから、多分、脇役女優として引っ張りだこでしょうね。男性陣が癒しを求めて毎夜通う、スナックのママに、臼田あさ美さん。情が深そうでかわいい。(ここからネタバレあり。注意!)第2話の引きこもり中年、ビビる大木さんが最高に傑作!ウシシウシシウシシ大学を卒業して、就職するが、パリでの仕事中、粗相💩をしてしまい、ショックで引きこもりとなり20年。同居している両親もずっと彼の姿を見ていない。引きこもりをどうにかやめさそうとする両親に、三軒屋は無駄だと意見する。そんなことは不可能だと。彼を部屋から引き出して仕事をさす事を考えるより、息子さんが100才まで引きこもれるように、経済的基盤をしっかり作ることが大切と説得する。まず、一家が今住んでいる一軒家を売却し、それから、一家三人が住むマンションと、それとは別に、賃貸収入月11万円が入るマンションを彼らに売る。現実的な対処方法だわー。学生の時から引きこもり、そのまま中年になっている人が最近増えているというドキュメンタリーを観たことがあるけれど、これはいい参考になるわねー。この引きこもり中年さんには、文章の才能があり、自分の引きこもり生活を書いたブログが人気となって、最後は本まで出版することになる。今の時代、家から出なくても、仕事はいろいろ出来ますものね。その他、もろもろ、毎回鮮やかに問題を解決していく。大石静さんの鋭い人間観察。あっぱれ。最終回は、お伽噺みたいになっているけど、キレイな風景で気分がいい。是非、日テレさん、パート2を作って頂きたいです。