パリ16区、メトロ9号線 Iéna(イエナ)駅の目の前に、

 

世界屈指の東洋美術の殿堂として知られる

 

美術館があります。

 

フランス・リヨン出身の実業家 Émile Guimet(エミール・ギメ)の

 

コレクションをもとに、1889年に開館したギメ東洋美術館です。

 

 

特別展の「Paysages japonais de Hokusai à Hasui

 

(日本の風景 北斎から巴水まで)」を目当てに訪れました。

 

 

巨大な足と

 

 

 

 

手をモチーフにした現代アート作品も展示中。

 

 

建物の塔の部分にあたる、日本の仏像が鎮座する美しい

 

図書館は私のお気に入りの場所でもあるのですが、

 

 

吹き抜けになっていて、

 

 

その2階で、特別展が開催されています。(現在は終了しています。)

 

 

 

浮世絵版画は光に弱く、作品保護の観点から

 

常時、展示することができません。

 

 

ゆえに、このように明るさを抑えた空間で展示されています。

 

 

本展の広報物にも使用されている葛飾北斎「冨嶽三十六景 甲州石班沢」。

 

葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」

 

葛飾北斎「諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝

 

 

会場の中で、唯一、布で覆われていた作品がありました。

 

 

それが、世界で最も有名な日本の美術作品として知られる

 

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」です。

 

富士山を小さく描くことで、大波と対比させ、

 

荒波に翻弄される三隻の舟を効果的に配すことで、

 

自然の力に対して、人間の無力さを感じさせる。

 

波が砕ける、はかない一瞬を切り取った、

 

見る者を惹きつける傑作です。

 

以前、小布施の北斎館を訪れた際に、この作品の

 

構図がいかに計算し尽されたものであるかを知り、

 

感心したことを思い出します。

 

また、クロード・ドビュッシーの部屋にはこの「神奈川沖浪裏」が

 

飾られていたそうで、彼の代表曲でもある交響曲「海」は

 

この作品に影響を受けて、作曲されました。

 

皆さまも「Japanisme(ジャポニスム=英語読みはジャポニズム)」

 

という言葉を聞いたことがあるかと思います。

 

19世紀中頃のフランスを中心としたヨーロッパで、

 

浮世絵や伝統工芸品などの日本美術が高く評価され、

 

西洋のアーティストたちにも多大な影響を与えました。

 

1887年「タンギー爺さん」 / ロダン美術館 ※本展の展示品ではありません。

 

とりわけ、ゴッホは約480点の浮世絵を収集し、

 

模写したり、自分の作品の背景に浮世絵を描くなど、

 

ジャポニスムに傾倒した画家です。

 

 

ゴッホが模写したことでも知られる歌川広重

 

「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」は

 

降りしきる雨音が聞こえてきそうな臨場感あふれる作品です。

 

 

 矢印 こちらがゴッホの模写によるものです。 ※本展の展示品ではありません。

 

 

東海道と木曽街道も地図で解説。

 

歌川広重「東海道五十三次 由比宿」

 

歌川広重「東海道五十三次 庄野宿」

 

 

歌川広重「義経一代図絵 九回 五条の橋に牛若丸武蔵坊弁慶を伏す」

 

歌川広重「忠臣蔵 八段目」

 

 

写真集のケースには「K.TAMAMURA」の文字が。

 

 

場所は鴨川でしょうか。

 

 

こうして、100年以上も前に、海を渡った日本の美術作品を

 

海外で鑑賞できることは感慨深く、また、日本人として

 

誇らしくもあったひと時でした。

 

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◆ Musée National des Arts Asiatiques-Guimet

住所

6 place d'Iéna 75016 Paris

TEL 01 56 52 53 00
開館時間 10:00〜18:00
休館日 火曜日、1/1、5/1、12/25
最寄り駅

Iéna ⑨

Website http://www.guimet.fr/
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