オールジャパンテーマパーク構想⑤ | DANの阪神などのブログ

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ブログを始めてもすぐ飽きてしまうので奥さんに譲渡したものの、奥さんも飽きてしまい数年放置していましたが、もっかい始めてみようと思います。阪神の話題が中心になる予定。

このシリーズ、今回で一旦ラストにしようと思っていますが、このタイミングであまりにも急過ぎる訃報が入ってきてしまいました。



前回の記事で述べた、ミッキーマウスのような存在になって世界中でいつまでも愛され続ける日本のキャラクターというのには、当然鳥山明先生の生み出したドラゴンボールDr.スランプドラゴンクエストなどのキャラクターも含まれる訳で、私なんかは世代的にど真ん中なこともあって、非常にショックでした。

ご本人が見届けることは叶わなかったですが、鳥山先生の故郷である愛知県にこのテーマパークを作ろうと書いたのも全くの偶然ながら宿命的なものを感じるので、かくなる上はどうにか実現できないものかと手前勝手にも考えてしまいますね。


何なら、愛・地球博記念公園の敷地内に鳥山明ワールドを作ってジブリパークと2枚看板にして、そこから徐々にコンテンツを広げていくというやり方が最も現実的な気がしてきました。今すぐ愛知県に陳情でもしようかしら?


さて、何でここまで、別にテーマパークのマニアでも愛好家でもない私が、5回にも渡って長々と記事を書く程の熱量で語ってきたかというと、ただ興行として成功し利益を生むということだけにとどまらず、これが実現することにより様々な面において非常に大きなメリットを日本にもたらすことができると考えたからです。


前提として、何度でも言いますが私は日本のサブカルチャーを世界に誇るべき最高峰の文化だと評価していて、国を挙げて保護・育成するくらいの姿勢があって然るべきくらいに考えています。

そうした文化の世界最大の成功例がディズニーであり、それを可能にした手段がディズニーランドだと感じたので、それに倣って日本のキャラクターを全面に押し出したテーマパークを作れば、その文化の保全と発展に繋がるだろうと思った次第です。


恐らくですが、文化というと何やら古くからある高尚なものというイメージが先行する人が多いと思います。しかしながら、文化とは人類が作り上げた有形無形の成果の事を言うのであって、伝統や格式を問うものでもないし、日々新たに生み出されるものであって、サブカルチャーも当然該当します

ましてや、世界中で絶大な人気を誇る日本のアニメやゲームなんかは文化の最たるもので、その辺日本人はもっと堂々と誇っていいでしょう。


にもかかわらず、それらを低俗なものと捉え過小評価する風潮が日本では未だ根強く、特にエリート層が折角の文化的資産を活かすという意識に中々なりません。だから、日本文化を紹介するとなったら歴史的建造物とか伝統芸能みたいなのしか思い付かないし、テーマパークを作ろうとなったら日本のキャラクターをスルーして欧米かぶれしたものしかできない有様な訳で、色眼鏡を外してすぐ近くの宝の山を見てみろと言いたくなります。

もし、日本のキャラクターのテーマパークがディズニーランド並みの成功を収めたら、こうした価値観も引っくり返すことが可能なのではないかと。


勿論、その収益がちゃんと権利者に分配される仕組みを構築できれば業界自体も潤い、ノウハウの蓄積や後進の育成もできるでしょうから、その文化が長く愛されたり新しいものが生み出される土壌を作ることもできますね。


そして、海外から客を呼んだりパーク自体を海外に作ったりする事で、海外へ日本文化を発信する拠点としての役割も期待できます。それは、単なる商業的なメリットを超えた、外国人の日本に対するイメージ向上ということにも繋がっていくと思います。

例えば前回の記事で述べたような、外国で国民的人気を博した作品を観て育った子供達は、少なからず親日感情を持つと思います。キカイダーを観て育ったハワイの子供達も、ボルテスVを観て育ったフィリピンの子供達も、ジャスピオンを観て育ったブラジルの子供達も、大人になったら概ね親日派になっているのではないかな?


ちなみに、インドでおぼっちゃまくんが大ヒットしている小林よしのり先生ですが、生放送の配信動画を見ていたら、最初は実感がない様子で関わるのにも消極的な感じだったのですが、今では「4億人の親日インド人を生み出す」という決意でアニメの膨大なシナリオを自らチェックされているようです。

自身の死後もおぼっちゃまくんのシナリオを書けるライターを育てることも意識しているようで、この信念が身を結べば、インドでは今後も末永くおぼっちゃまくんが愛されていくでしょうし、それを観て育った4億人の子供達はきっと親日派になるでしょう。いやはや、すごいですね。

実は私がこのシリーズを書き始めたのは、それに触発された部分もあったりしますが。


このように、日本のサブカルチャーが世界中で愛されるようになることは非常に日本の国益に適うことで、その手段として世界規模のテーマパークというのが有効な手段だと考えています。


勿論、外貨獲得の手段としても非常に有効でしょう。パーク自体の直接的な収益は勿論のこと、取り扱われた作品やその関連商品の売り上げにも大きく影響すると思います。

日本の外貨獲得の手段といえば、かつては自動車や電化製品といった製造業が中心だったと思いますが、技術的優位性が以前程でもなくなった上にグローバル化や円安と言った外的要因も絡み、国際競争力の低下により先行きは厳しいと素人目からも分かります。

そんな中で、世界のトップをひた走り他の追随を許さないのが日本のサブカルチャーです。いい加減これの価値を認めて、もっと活かしていく方向に舵を切りましょうよと日頃から思っている訳ですな。


色々つらつらと述べましたが、最後に挙げる意義としては、やはり次世代にいいものを残したいというのがあります。どうしても先行きを考えると暗い話になりがちな日本ですが、だからこそ明るく楽しいものを作り、エンターテイメントで元気と活力を与える。それができるのがこのオールジャパンテーマパーク構想だと思っています。


まさに良いことづくめ、だと自画自賛してしまいますが、問題は私の発信力でいかにこれを広めるかですね。


で、これを書いている最中、今度はTARAKOさんの訃報が入ってきました。立て続けはキツいです。

願わくば、日本文化を支えた人たちの残したものがしっかり次世代に受け継がれ、末永く愛されることを願って止みません。