GW後半は家族で山に登ってきた。
登り2時間半、下り2時間のコースだ。
登り始めて驚いたのは、子供たちが実に軽々と登って行ったことだ。
石段も急斜面もすいすいと身軽に登る。
大人たちを置いてどんどん先に行く。
迷子にならないように、夫が慌てて後を追っていったが、
母は早々についていくのを諦めた。
長女は元々運動神経が良い。加えて、運動系の習い事で毎週鍛えられており、体力にも自信がある。
一方の次女はのんびり屋で、疲れることを嫌うところがあった。
以前、もう少し低い山に登った時は、すぐに疲れたと言い出し始め、「根性が足りん!」と母に喝を入れられた。
今回も次女は早々に弱音を吐くかと思っていたら、長女と一緒にどんどん先を歩き、見事登りきった。
帰りの電車で、次女にそのことを褒めると、
「ママたちの後をついていくよりも、お姉ちゃんと先頭を歩く方が疲れないし楽しかった。先頭の方がいろんな景色が見えるせいかな。ママのお尻ばっか見て歩くのやだよ〜」
とのたまった。
なるほど。
親がついて来いと言って励まし励まし登るのではなく、子供が先を行き親が道を間違えないように後ろからついて行く。こっちの方が子供の気分が良いのは当然であろう。
よく山登りは人生の喩えとして用いられるが、やはり物事の真理に通ずるものがある。
子供たちの成長を大いに感じることができ、母もうれしかった。