熊野へ… | The Sam's Room

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白河上皇   9度

鳥羽上皇  21度

後白河上皇 34度

後鳥羽上皇 28度

 

 

これなぁにぃ?

 

 

 

電車もない

バスもない

クルマもない

なぁ~んにもない…

 

そんな平安時代

 

当時の天皇職は政治やなんやかんやでメッチャ忙しいので

とっとと息子にその地位を譲り

権力と財力を持ったまま出家

上皇という地位に就き好き勝手、知らんけど…

 

そんな歴代上皇の目指したのは『熊野御幸』

煩わしい世界を飛び出して

 

特別な聖域

『熊野』を目指したのでゴザイマス

 

 

熊野は『蘇り』の地

めっちゃパワースポット

 

言うなれば、生と死の境目

死者の世界と通じる場所でゴザイマシタ

 

上皇様達が熊野を目指したワケとは…

 

 

熊野という黄泉の国へ踏み入り

いちど死ぬことで魂が浄められる…

そして熊野から元の世界に戻ることで

復活し、新たに再生を果たす…

そして圧倒的なパワーを得る
 

そんな思想があったようです

 

上皇様がお住まいになっていたのは『京の都』

 

そこから紀州和歌山『熊野』までは

距離にして往復600km

 

電車もない

バスもない

クルマもない

 

そんな時代

京から船に乗り大阪まで出て

そこからはてくてく

ま、上皇だけは輿に乗ってるのでしょうけど

 

でも、テクテクと歩き行って戻るには

約1ヶ月… 30日ほど掛かるのでゴザイマス

 

史家も上皇様ご一行とあらば…

お付きの方々の多いこと多いこと

 

一行の数は最大で841人もあったそうです

平均すると300人前後だったそうな…

 

(紀伊名所図会より)

 

 

そんな一大イベント

 

そんな大事業を上皇達は100回以上も行った

 

上皇達の膨大な権力

そして

熊野信仰、熊野への想いの深さに驚きます

 

 

 

そんなこんなの熊野詣

 

上皇達は往復30日もかけて

300~800人の大御油列で行ったらしいけれど

 

今のワタシ達には文明の利器もあり

行列せんでもビュンと行ける

 

 

そんなこんなで

久々の熊野詣

 

 

新車バイクの慣らし運転も兼ねて…

晴天に恵まれたとある日

 

慣らし1000km達成も兼ねて

バイクでビュン…

 

 

 

そんなおウワサでゴザイマス

 

そんなこんなで…

 

膨大な路銀も要らず

牛車や輿も要らず

 

ガソリンを満タンにするだけ

財布と免許を握りしめ!?

 

いざ行かん…

 

 

本日の行程は有田から山の中に入り

R311経由で蘇りの地『熊野』へ…

 

 

そんなこんなで

本日の相棒は、スズキVストローム

 

3月に買ったのに余り乗る機会もなく

まだ走行距離は500kmにも満たず…

 

 

今日は300数十kmを予定

 

 

セルをキュルキュル

軽快な4ストエンジンが心地よい音を奏でる

 

ルートは山間部を通るコース

 

クルマの通行量も少なく

心地よいワインディングロードが続く

 

 

スズキVストリームの取扱説明書には

『1,000kmまでは5,000rpmまででご使用下さい』と!?

 

要するに新車のエンジンはあんまり回転を上げちゃダメ

慣らし運転をキチンとしてね

 

…という旨

 

 

でも、250ccのバイクでは

5,000rpmまでだと山間部を走るには

カナリシャナリ不満が残る

 

ま、もう500kmくらい走ってるし

ある程度までは大丈夫?

 

ちょいちょい7,000rpmを上回るのはユルシテチョウダイまし…

 

 

そんなこんなで

心地よくワインディングを走り

タイヤもかなり深いサイド側に擦れアト? 

 

 

熊野古道ならぬ、途中からはR311…

 

 

予定より少し早めに熊野の地にたどり着いたのです

 

 

 

熊野古道が世界遺産に登録されてから20年

 

いまでは熊野古道は世界的に知られ

熊野の地はインバウンドだらけ…

 

 

鳥居の前には梁塵秘抄に載ってる歌謡の一節

 

熊野へまいるには

紀路と伊勢路とどれ遠し

広大慈悲の道なれば

紀路も伊勢路も遠からず

 

なぁんていうんが掲げられておりました

 

 

上皇達や蟻の熊野詣でと言われた参道は『紀路』

伊勢路は実際あまり使われていなかったそうですが…

後白河法皇はなんでこれをくわえたのでしょうか?

よ~わかりません…

 

 

そんなこんなでとにかくお参り

 

 

階段をヒ~コラ言いつつ上り詰め…

 

 

本宮へ

 

檜皮葺のお社

 

二礼二拍手一拝

 

 

神様をお参りするとき

願い事は言うてはいけません

○○お願いね~、は御法度

 

神社はお礼をいうところ…

 

浮き世にまみれた愚願望を神様にお願いするのは

あきまへん…

 

お礼だけを述べて

生かされて恵まれていることに感謝致しましょう

オオキニ…

 

 

咲きにほふ 花のけしきを 見るからに
     神のこころぞ そらにしらる

 

 

 

こんな歌碑がございました

 

白河上皇が熊野詣でお越しになったときの歌

 

参道に咲く花をみつけ、詠まれた歌なのでしょうね

 

色美しい花(桜?)の盛りを

熊野権現の恵みのあらわれと見て

喜び祝ったのでしょうか???

 

そんな歌、かも…

 

 

ほほぉ~、この達筆は…

秩父宮勢津子妃殿下の御筆だそうです

おきれいで上手

 

 

ワタクシの金くぎ流とはドエライ違いでゴザイマス

 

 

そんなこんなで

ニッポン1大きいという鳥居

大斎原に建っております

 

 

 

少し風があってきれいなリフレでないのが残念ですが…

 

 

田んぼと鳥居

 

中々牧歌的…、かな?

 

それにしてもエエ天気…

 

バイクなので革ジャンを着て

その下は半袖シャツ…

 

なのですが

暑い!

 

さすがに革ジャンは暑い

 

でも、バイクに乗るときは

安全性を考えて革ジャンなどの

転けてもダメージの少ないのんが良いかも…

 

 

そんなこんなで

ホンマの目的は…

 

ココじゃなく

新宮の坊お店でゴザイマス

 

 

そんなおウワサは…

 

あしたのココロだぁ~

 

ナンチテ

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ