小池修一郎作、演出ミュージカル『LUPIN』では様々な古川雄大さんを堪能できるのが見どころの一つ。
きっとファンの方々は、ここがいい!あそこもいい!と楽しんでおられるのでしょうね。
確かにファンでない私にも非常に魅力的。
車内でヒロインを慰めるシーンがあるのですが、その抱き寄せる仕草が観客へ見せるものではなく真っ直ぐクラリスへ向かっているのにグッときました。
宝塚歌劇だと観客をキュンキュンさせるのを優先されることが多いのですけど、そういう意味でテクニックを見せつけるのではなく素直に好きな女性へ矢印が向かっているのにときめきいたんですよね。
変な感想なんですが、これが男の人か〜と惚れ惚れしちゃいました。
そんな風にそこかしこで素敵古川さんを堪能出来るのですが、2幕でボッコボコにされる場面があります。
それもまぁまぁ突然に。
その場面が始まった瞬間、予想外のことだったのもあって心底驚きました。
プラスして、これ…本マにファンの人大丈夫なやつ?!とメッチャ心配になったんです。
小池修一郎の見たかった古川さんってこのボッコボコも含めてなの?
正直古川雄大さんのことはあまり知らないので、実はファンの間では苦悩の表情が最高とかって言われてる?
殴られる芝居上手いわ〜とか。
それとも滅多に見られないであろう半裸状態に需要があるとか??
でも大好きな人がボッコボコにされてたら悲しくありませんか、ファンの方々が心配。
少なくとも私はまかさんが悲しい目にあってるのを見るのがダメすぎて『南太平洋』にジョセフ・ケーブル中尉役で出演すると分かった時にはチケットを買わなかったくらいなんです。
だって死ぬんだもん、あの役!
ちなみにまかさんはトップスターとして最初の作品が『WEST SIDE STORY』だったのですが、トニーが死ぬ度に号泣のあまり息も絶え絶えとなりソワレのチケットを握りしめ(誰よ、ダブルヘッダーにしたの…)とフラフラになりながら再び客席へ向かうのは大変でした。
えぇ、チケットを買ったのは自分自身なんですけど辛かったです。
でもまぁ意外に次の場面では元気いっぱいに走り込んでくるからセーフなんですかね。
そこもいかにも小池修一郎って感じがします。
『カジノ・ロワイヤル』で拷問を受けたであろうジェームズ・ボンド、次の場面では傷が消えてましたから。
それにしたって半裸状態はヤバくないですか。
ボッコボコ具合が酷く衣類が乱れて上半身がはだけてるんですよ。
大変!あんなの宝塚歌劇じゃ見たことないよ!!
(それはそう)
その上傷だらけの血まみれだなんて。
ふとそのボッコボコの原因を探ろうとすると、はだけているどころではない男が1人立ってました。
えぇっと何事?!
どうしてなの、何も着てないとかあるの…いや、よく見るとサスペンダーはしてるんですね。
布、少なっ!
どういう事情なの!!
そしてあまりに上手寄りでエライことになっているので、まさか下手でカリオストロ伯爵夫人がそれを眺めつつお酒を嗜んでるだなんて思いもよらなかったよ。
何してるの、この人。
酒のツマミが半裸の男2人…そんな悪党見たことがない!
ちなみにカリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌが推しですが、上手がヤバすぎてどうしようとか思ってたらドカーンとお御足をスリットから出しているのに気づきましてね。
ちょっと情報量が多すぎてぶっ倒れそう。
私はどこを見たらいいんですか!
実は初日は席が上手だった為にまかさんへ視線を送るのが遅くなってしまったのですが、2日目は下手でしたのでお御足が目の毒で困ってしまいました。
そこが気になって集中できない。
それはさておきジョジーヌとレオナール、ボコるだけボコって殺さなくていいのよってルパンを放置して出立します。
可哀想すぎてとどめを刺してあげて?ってなりますけどね、あれは苦しかろうよ。
そして何より舞台は冷たいんじゃないかしら、当たり前ですけど床暖なわけでもありませんし。
急に冷え込みすっかり冬の装いの東京、古川さんの体温がステージに奪われていないか心配です。
しかも大楽が2月の長野って大丈夫なの?!
毛布とか掛けてもらえないかしら…。
章平さんも心配ですけど、彼は動いているから大丈夫なんでしょうか。
というか、服は着てもらえないんですかね。
絶対に寒いって長野は!
実のところ大きな人がベチョッと小さく潰れているのは可愛い。
だのでグッタリしている古川さんを見て猫みたいだなと思ったりもしています、すいません。
『ロミオとジュリエット』を思い出すんですよね。
ベンヴォーリオに「ジュリエットは亡くなったよ」と聞かされ「嘘だーっ!」と小さくなるやつ。
あの時も床近くにベチョッと小さくなってたなぁと少しだけフフフとなりました。
2月の長野は交通機関が止まったりもあるかもしれないから、厳しいよと散々聞かされ遠征を諦めたんです。
でも寒さを堪えているであろう2人が気になるので、ちょっと行ってみたい気持ちが湧き上がっています。
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