こんにちは。茶紋です。

先日、お台場にあるイマーシブ・フォートへ行ってきました。

 

 

私は過去にUSJのホテル・アルバートにも参加しちゃうくらいにはイマーシブ・シアター(参加型の演劇)が好きです。

だって目の前で演者さんが見れるんだもの。

役者さんが立ち去る時の風とか、呼吸とか、全部感じられるんだよ。

あ、ただの変態かも?

 

どの辺がネタバレになるのか判断が分かれるところではあるかと思いますので、未体験の方は読まないでくださいね。

 

今回、めちゃくちゃ楽しめました。

まず人数が少なめで、ぼーっとしてたら誰かしら役者さんが話しかけてくれる状態だったので、本当に入り込めてる感じがしました。

「会話禁止」という誓約書にスマホで承諾していたので、私はてっきり役者さんとも会話しちゃいけないんだと思ってたのですが、そうではないんですね。

あくまでも友人同士(観客同士も?)の会話が禁止ってことみたいです。

私は途中まで役者さんに、頷きや首振りで返答をしていたのですが、具体的な質問をされてから「あ、これは声をだして良いのか」と気づきました。

 

ちなみに、一緒に行った人とは引き離されます。

途中、道の向こう側で夫が柄にもなく踊っているのが目に入ってきて驚き&爆笑しました。

こんなポーズで踊ってたんです。

 

何してんの?と思いました。

そして私はお使いを頼まれて紅谷花魁へ小さな包みを渡したのですが…

毒だったみたいで、その後紅谷花魁が亡くなってしまいました。

 

そのシーンを隙間から覗いていたのですが、ちょっと酔ってる風の役者さんに「お前が殺したんだー笑」とか言われました。

シ、シラナカッタンダヨォ。

 

そしてその後、メインストリートで花魁道中が始まるというので見にいくと…

なんとそこには狐のお面をかぶり、法被を着た夫が並んでいるではありませんか。

↓このシーン

 

 

あかん。あかんやろ。

たぶん、物語の重要なシーンなのに、あろうことかうちの夫が違和感丸出しで並んでいるのです。

他の役者さんたちは、しゃなりしゃなりと歩いているのに夫は片足を前に突き出し兵隊のように歩いておりました。

すごく神聖なシーンなのにすごく注目して味わいたいのに爆笑するしかない私の辛さよ。

頼むから普通に歩いてくれ。

周りの雰囲気を壊さないように、笑いをこらえるのに必死でした。

 

あとで聞いたところによると「大股で歩いてください」と指示されたそうです。

だから頑張ったそうです。

でも大股で歩こうとすると前の人にぶつかっちゃいそうで、どうしよう?となっていたそうです。

いやそこは空気読んでさ…ねぇ。

 

私の爆笑っぷりに夫は気づいていた様で「膝から崩れ落ちていたね」と言われました。

え、そうだっけ?

一生懸命、隠したつもりだったんだけどなぁ。

 

そして花魁道中のさなか、辻斬りが発生。

 

ずばっ、ばさっ。

うひー。

大立ち回りです。

 

大立ち回りが終わり、みんな室内に入りましょうとなって、近くにいた兄さんに案内されたのが花魁が寝てる部屋。

だと思ったら、よく見たら口から血が出てて、亡くなってる紅谷花魁でした。

あ、私のせいで亡くなってしもた方やわ。

 

案内してくれた兄さんは紅谷花魁が大好きだったようで、今日が身受けの日だったと。

「こんなことならもっと早く身受けをすれば良かった…」

ということをつらつらと語っていらっしゃいました。

悲哀で悲愛。

とても美しい演技でした。

 

ちなみに他の観客はいなくて、私・兄さん・紅谷花魁の三人だけの空間です。

めっちゃ贅沢な時間ですよね。

目の前で私の為だけにお二人が演技をしてくださっているのです。

しかし私は紅谷花魁を殺めた犯人の一人でもあるので、気まずさが異次元でした。

シ、シラナカッタンダヨォ。

 

その後、隣の誰もいない村に逃げようということになって、途中でじろきっちゃん(唐突にスミマセン。体験した方はわかるハズ)の部屋に入りました。

そこで私は一番前の役者さんの間近で大立ち回りを見ることができました。

刀を使うシーンだったので少し危ないかな?とも思ったのですが、きっと役者さんは上手くやってくれるだろうと思って一歩も引かず、身じろぎもせずに真剣に観劇することができました。

 

激しく鳴る床、衣装の擦れる音。

これだよこれこれ!

イマーシブ・シアター最高だよ!

と、内心大興奮の私。

 

なんやかんやと最後のシーンへ。

感動のしどころなのかも知れませんが、イマイチ共感できない。

60〜70分と短い時間であり、設定が飲み込みきれていない状態では仕方のないことかも知れません。

あとからネタバレしているブログを読み漁ったのですが、「あーそうだったんだ」「これ知ってればもう少し泣けたよ」ということが多々ありました。

白い精霊っぽい人と、黒い精霊っぽい人が出てくるのですが、体験中は「お前誰やねん」状態で話が進んでましたからね。

 

物語の理解度が増した今なら、次回は共感・感動できる自信があります。

でも価格が高い。

二人で三万円もするんだよぅ。

しばらくは行けないですね。

もしイマーシブ・フォートが閉館することになったら、その前には是が非でももう一度参加してみたいです。

 

次回はよく見えるメガネを持っていこう。

施設内は少し暗めだったので、夜目の効かない私はもう少し度数の強いメガネを持っていくべきでした。

 

そういえば観劇中、アレルギー持ちで万年くしゃみと鼻水が止まらない夫が一度もくしゃみをしなかったんですよ。

鼻水もそんなに出なかったそうです。

なので、おそらく空気清浄機や加湿器がガンガンに効いているものと思われます。

きっと役者さんの喉のために空間自体も調整されているんですね。

そんなことも勉強になりました。

もし未体験なのにここまで読んじゃった、という方はぜひ体験してみてね。