昨日のつづき
組織の若返りと定年退職者の補充を考えた場合の採用方針は明確になっている運送事業者であれば心配は要りませんが、今までのように即戦力のドライバーが入社してくる前提で楽観視しているとやはり事業規模を維持・拡大することはかなり難しいと私は思うのです。
「今は好景気の影響でたまたま人手不足なだけだ!」歴史は繰り返しますので、長いこと経営を続けてこられたベテラン社長さんはそれほど危機感を感じておられないかも知れません。
ただ、過去の流れとは明らかに違う事情があります。それは、免許制度の改定により高校新卒のドライバーが数年前からいなくなっているという事実です。これが実は相当大きい痛手になっているのです。免許制度の改定がなければ本来入ってきていたはずの他の業種に流れています。元来ドライバー気質の若者はいずれ「やっぱり運転の仕事がしたい!」と我々の業界に入ってきてくれるかも知れません。でも他の業界で社会勉強した上でやってきます。要は、ズブの素人である未経験ドライバーなのです。給与が安くても黙って働いてくれる20歳前後のドライバーなら2トン車の運行でじっくり育てることもできました。未経験ドライバーとして第二の人生を踏み出す方々は、家庭も住宅ローンも抱えてやってきます。そうなるとどうしても4トン車くらいからスタートしなくては、生活に必要な給与が提示できない訳です。
ご理解いただけたでしょうか?未経験ドライバーを敬遠することは出来ないのです。経験者だけに採用を絞れば、事業は徐々に縮小していき、
その負のスパイラルに入り込むともう抜け出せません。今ならまだ間に合います。現在在籍する55歳前後のドライバーは、会社を見捨てません。きちんと役割を全うしてくれる人たちです。この中高齢のドライバーが支えてくれている間に、未経験ドライバーを受け入れできる体制作りをすれば良いのです。
体制作りするためには、経営者が3つの覚悟をすることが条件になりそうです。