27歳で叔母の家業を引き継ぎ、24年が経ちました。
入社直後、叔母は言いました。「私は免許自体持っていないので乗りたくても乗れなかったが、社長はトラックに乗らずに済むのであれば、それに越したことはない。」と。
当時は、その言葉の真意が全く汲み取れなかったのですが、今ではよく理解できるようになりました。
3年間の大手運送業社での修行中は一度もトラックを運転する機会はなかったのですが、社長就任後一ヶ月も経たないうちにその機会はやって来ました。
当初はドライバー6名の小さな会社です。ドライバーの1人が突然欠勤した為、私が代行する以外に方法はありませんでした。
以後、運転自体は大好きな私は、叔母の言葉も忘れ、結果的に8年間毎日のようにトラックに乗っていました。
そんなある日、得意先の担当者に呼び出され「ウチとの取引を拡大したければ、即刻社長はトラックを降りること。社長が第一線で走り回る会社に安心して荷物を預けることは出来ない。」と告げられ、当初は困惑しましたが、その忠告どおり、私はトラックを降りました。
数年後、その荷主との取引は3倍以上となり、他社との取引も徐々に増え経営も安定してきた頃、「社長には社長にしか出来ない仕事をしてもらいたかったんだよ。社長がすべき仕事をすれば会社は伸びるんだよ。」と、その恩人である荷主担当者に、あの忠告の真意を聞かされました。
そのとき、就任当時の叔母の言葉を思い出し、かみしめました。
現時点で自分にしか出来ないと仕事はなんだろう?と常に原点に立ち返り、日々精進、自問自答が続いております。
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