私は運送業界に約30年近く携わって来ましたが、言葉で魅力を伝えるのが一番困難に感じます。
我々の生活に関わるほとんどの物資がトラックドライバーの手を経て消費者に運ばれます。
川辺で待っていたら、船がやってきて荷物を受け取れたなんてことはまずないだろうということです。
これほど無くてはならない産業なのに業界の魅力を語るのは難しい。
次にその魅力を伝えるのが難しい業界の一員である当社を魅力的に表現することは更に難しい訳です。
でも業界に関係無く求職者に当社に魅力を感じてもらうのは別の観点であると私は考えます。
それは、「この人と一緒に働いてみたい」
と思って貰えるか?どうかということです。
私がサラリーマン時代に大卒採用担当だった時に心掛けていたことでもあります。
一緒に働いてみたいって感情とはどういうものなのでしょうか?
少なくともマイナス思考で愚痴ばっかり言っている様な人ではないですね。
そう言った方と反対の面接官を育てる方法とは?
言い換えると、
一緒に働いてみたいと思わせることが出来て、業界の壁を越えて働き甲斐を感じさせる方法を会得している人材育成方法です。
なぜあなたは働くのか?
働くことは元来苦痛であると考える部下がいました。
ただ、とてもいい素材と見抜いていましたので、私は挑むことにしました。
彼は、とにかく欲の少ない人でした。どんなことでもいいのでどん欲さが出れば、部下を惹き付ける人物に大成すると見込んだのです。
何でも良いので「興味」を抱かそうとしてグルメ、スポーツ、海外視察、様々な分野の人との引き合せ等に連れ回しました。
しかし、結果は何に対してもどん欲さは見せませんでした。
私の狙いはこの人に生き生きと生きてもらい多くの部下を惹き付ける人物になるための唯一の欠落点を補うことでした。
その欠落点が「働くことは苦痛である」という思考でした。
どん欲になれる興味ができれば、そのために働く意欲も必ず変わる。人生観も変わると考えたのです。
とても遠回りをし 時間の浪費をしてしまったという思いとは裏腹に「働くこと」を伝えるヒントも得ました。
それは、
自分しか出来ない仕事
時間を忘れて没頭出来る仕事
人が認めざるを得ない仕事
を見つけるためのお手伝いをしようと考えるヒントを得たのでした。
結構、仕事観が変わりました。私自身が自分しか出来ない仕事を磨こうと決心出来たきっかけにもなりました。
求職者を惹き付ける面接官は、働くことを伝えるお手伝いをさせてもらった結果、掴むことが出来た時に自動的に出来上がる。
そんなイメージです。
「お前の仕事観を求職者に語ってあげてくれないか?」で十分だと私は思います。
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