ユニフォームを汚さないのがプロ | JTDO酒井誠

JTDO酒井誠

プロドライバーを育てる3つのルール【5刷】と
プロドライバーの教科書【3刷】の著者(共に同文舘出版)一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構 [JTDO]代表理事

私は大学時代、古い言い方で言うと下宿生活をしていたので、賄い付きの飲食店でアルバイトをするのがとても合理的でした。

食費はゼロで別にアルバイト代も貰えるという点でとても合理的だったのです。

そんな動機で入ったアルバイト先で、先々の仕事への取組み方のベースとなった先輩からのアドバイスを得ることが出来ました。

それは、「プロは制服(コック服)を汚さない」ということでした。

その時の私は、
皿洗いをすれば、お腹あたりがびっしょり。
仕込みの調理をすれば、ズボンが汚れ。
調理場の片付けをすれば制服全体が汚れていました。

必死にやっているから制服汚れるんじゃないか?とも思ったが、アドバイスをしてくれた先輩の制服はいつも綺麗です。でも仕事は正確で速い。時給も私の1.5倍だった。真似する価値はあった。

取り組み始めて2ヶ月目、私はほぼ制服を汚さなくなった。

そこでの気づきは大きかった。それは、自分の動きを予測する様な癖が出来たのです。無駄な動きをするから焦る、雑になる、仕上がりも悪い。

ところが、制服を汚さない工夫をしようとすると皿を洗っていても力を抜く、確実な動きをする、慌てない、目が手元を気にするので皿も割れない。

制服を手で触ると汚れるので、マメに手を洗う様になる。すると手を汚さない調理法や野菜など持ち方も工夫をしようとする。

要は、無駄がなくなるのです。あとは段取り力が格段に上がるのです。

仕込みをする際も何度も冷蔵庫を開け閉めしなくても済む様に、仕込みに必要な食材を先に全て出しておき、傷みやすい物から調理し冷蔵庫に格納していく。探す時間が減ることで仕込みにも集中出来た。

これを現在の運送業務に置き換えると、制服を汚すドライバーはお腹あたりが真っ暗です。おそらく荷物をお腹に抱え持ち上げる時に油や汚れが制服につくのです。

あとは、ズボンの汚れです。汚れる場面としては、汚れた軍手で足を触ったり、座る場所であったり、荷台への昇り降りであったりします。

運送業務に携わるトラックドライバーで制服が汚れていないと、野球選手がスライディングを怠るとかダイビングキャッチを試みないからと言う例えに置き換えられてしまうかも知れませんが、そうではないと考えます。

制服が汚れていないドライバーの特徴は、
①無理な作業方法を選択しない
②危険なところに近づかない
③動きに無駄がない
④時間に余裕を持って出発、作業開始(段取り力がある)
⑤事故が少ない
といった傾向があります。私の会社も汚れが目立たない紺系制服ですが、一層 白系に変えてしまおうかと数年前から画策しております。

みなさんの会社ではいかがでしょうか?

更に詳しく知りたい方は、↓
小さな運送会社のためのプロドライバーを育てる3つのルール

現在5刷となった人材育成本です。業種業界を超えて好評いただいています。

現在3刷のドライバーのための教科書です。高校生から理解できる様に編成されております。