以前、私の会社には「事故係」という名刺を持たせた非常勤の社員がいました。
本来の立場は、損害保険代理店の経営者です。事故やトラブルが発生すると真っ先に連絡をし「相手」に連絡を入れてもらいました。この損害保険代理店の社長は警察官上がりの百戦錬磨の人物でした。
随分と助けられたものです。
何が素晴らしいかというと一言「初動対応」の早さと的確さでした。
事故というのは、対応が遅くなるだけ、相手が加害者 被害者に関わらず「知恵」が付きます。周囲の人からあれやこれや助言を受けるからです。
事故現場では、首など痛める様な状況でないことを警察官も交えて確認してあっても、数時間後には鞭打ちの診断書が出てきます。
当時の事故係のファインプレーを良く覚えています。板ガラスをメーカーから問屋に配達する運送をしていた頃の出来事です。
問屋の軽トラに荷下ろし中のガラスが当たり傷をつけてしまったのです。
事故係は1時間後には現場に到着していました。
問屋の社長の言い分は、配達されるはずのガラスは割れて使い物にならない上に新車?の軽トラは傷付けられた。ムシがおさまらないからメーカーの本部に相談すると言うのです。
話を大きくしてゴネるタイプのクレーマーです。
事故係は、自身の財布からサッと一万円札を数枚引き抜き、問屋の社長に手渡して「領収書は要りません。軽トラの傷の修理代にされても何でもご自由にどうぞ」と怖~い目を剥き、手渡しました。
その後が面白かった。「経理やってる女房には👆だぜ」
上機嫌で、
メーカーに電話をしてくれ、ガラスは風で煽られて割れてしまったから不可抗力だから1枚別で用意してくれ!
そんな内容でした。
初動対応の素晴らしさがうまくおさめました。
多分、揉めれば、軽トラをキッチリ修理代請求されて、代車代、破損ガラスの弁証
何よりメーカーから対策書や報告書をしっかり書かされることになり、ドライバーは辞めて行くというパターンです。
今は、その事故係は高齢にて引退。優秀な事故係本当に欲しーです。
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