脱・儀礼的な点呼 | JTDO酒井誠

JTDO酒井誠

プロドライバーを育てる3つのルール【5刷】と
プロドライバーの教科書【3刷】の著者(共に同文舘出版)一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構 [JTDO]代表理事

点呼といっても馴染みの無い方からすると「点呼」って何?と思われれでしょう。

点呼とは、ドライバーとの個別の朝礼と説明すればちょっとイメージが湧くかもしれません。

しかし、点呼には、
始業点呼
中間点呼
終了点呼
があります。

大きい枠組で目的を示すと
①ドライバーの健康状態のチェック
②当日の運行計画の確認
③車両の運行の可否の確認
です。
①には、アルコールチェックも含まれます。最近のアルコールチェッカーの精度は高いので、コーヒーなどの刺激物にも反応します。少しでもアルコールが検知されると運行管理者(国家資格者)はドライバーを運行に出すことは法律で禁じられています。

遠隔地に居るドライバーとの中間点呼では、携帯電話と簡易のアルコールチェッカーをつないで、アルコール検査をするドライバーの顔写真データとアルコール検査数値が同時に本部に送信される仕組みを使っています。

酒気帯びでトラックに乗れる時代ではなくなっています。

巧妙にアルコール検査をかいくぐるドライバーもいました。深々と帽子をかぶり代役を立ててその場をすり抜ける手です。これも大きく新聞に掲載されてしまい、抜け道は閉ざされつつあるのです。

イタチごっこをしたところで、所詮は人と人です。信頼関係が無いとどうしても「あるべき姿」から逸脱する行為がなされてしまいます。

この点呼ですが、快適か不快かと言われれば、受ける側も受けさせる側も快適な仕事ではなくなり勝ちです。

毎日のことですし、同じやらなくてはいけないことですので、より快適に行われるのが重要と思います。

お互いが笑顔で、ついつい長引いてしまうような儀礼的ではない点呼です。

私なりに考えた点呼実施のコツ
・朝はマイナスの発言は一切しない。(注意や小言は夕方にする)朝は不機嫌になりやすいドライバーが多いからです。

・感謝の言葉を一回入れる。「ありがとう」「助かるよ」「お疲れ様でした」

・相手の名前を親しみを込めて呼ぶ。苗字でも名前でも時にニックネームでも良い。親しみを込めて呼ぶようにします。

・最後は、ドライバーに敬意を払い、キチンと頭を下げて点呼終了とする。
「気をつけて行ってらっしゃい」でも「1日ご苦労さんでした」でも「無事故でありがとう」でも良い。敬意を表する態度は相手を快適な気分にさせます。

これが、安全維持の秘訣にもなるのです。

点呼されるみなさん、本当に本当に ご苦労様です。


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