上記、7月8日のブログで、2番目の「待つ」は、「手仕舞いして待つ」と示しました。



1番目の「待つ」は、「建てないで待つ」、手を出しすぎないオトナの行動基準です。
それが「当たり前」のことになれば、現金ポジションを高める手仕舞い、とくにダメ玉を切ってしまう損切りもスムーズに実行できるはずです。

適切な手仕舞いがないと、次のトレードを行う“ワク”が空きません。
動きに乗れたときの「勝ち逃げ」も、見込み違いを認める損切りも、実は全く同じ「撤退」の行動なんだと考えれいいのではないでしょうか。

「新しい銘柄を見つけた」
「手を出すための“ワク”がない」
「なにかを手仕舞わないと……」
このように、苦しいヤリクリをしているようでは、判断も行動の決断も常にギクシャクしてしまいます。

街の小売店ならば、商品をどんどん売ることで現金をつくって次の仕入れに回す、売れ残りそうな商品は値下げしてでも売ってしまう──こういう流れが不可欠ですよね。

トレードという、非常にデリケートな作業では、この“流れ”に相当なエネルギーを注ぐべきなのです。

さて、「適切な手仕舞い」と述べました。

ダメな玉は早めに損切りしてムダな時間をかけない、ヤラレの値幅を大きくしないように努めます。
でも多くの人は、ダメな玉を切らずに先送りします。
そのかわり、良い玉は早めに利食いしてしまいます。

「利食い千人力」といいますが、なんでもかんでも早めに手仕舞いしていたら、大きな波を取ることができません。

慌てて手を出さずに待つ、適切な手仕舞いによって“在庫”と“仕入れ資金”のバランスが取れている……こうしたスムーズな流れができると、余裕が生まれます。
すると、「大きな波」を狙う発想が、ある程度の確率で現実のものとなります。

これが、3番目に挙げた「待つ」、「手仕舞いせずに待つ」の内容です。

たとえば「うねり取り」は、3カ月または6カ月の上げ下げ(自律的な変動)を狙う手法ですが、株式市場で目立つ“大きな上伸”も、投資家として見過ごしたくない値動きです。

株式会社は、利潤を追求する組織です。
そして、目先の利潤だけでなく、長期間に及ぶ「成長」を目指します。

この「成長性」に着目して“株式を保有する”のが、株式投資の原点ですよね。
だから、成長性を前提に、著しい収益の好転があれば、株価は大きく居所を変えます。
そんな変化を、投資家として取りたい、乗っていたいと強く感じます。

また、ファンダメンタルがそれほど好転しなくても、人気によって大きな相場が生まれることも多々あります。
値幅取りは、ベテランやプロにとっても「相場の醍醐味」なのです。

とはいえ、大きな変動を予測して“当てる”ことなど不可能です。
値動きの変化、いわゆる「値運び」に対応し、『当たった予測を育てる』という発想が大切です。