9/9 ダイヤのA The LIVE V 夜公演 | Show must go on!!!

Show must go on!!!

舞台の感想やレポ、舞台俳優さんについての記事メインです。

【Twitter*もーすけ@momoe_89】



ずっと行きたいと思っていたダイヤのAの舞台に、五度目の公演にしてようやく行くことが出来ました!それもこれもチケットを確保してくれた友人のおかげです。もう感謝しかありません...🙏

ダイヤのAは原作からファンで、特に降谷くん延いては青道のことを応援しています。なので今回の稲実戦にはとても思い入れがあり、観劇前からもう感傷的な気分になってしまっていたぐらいです。


まず物販では、パンフレット、ブロマイド、缶バッジとメガホンも購入しました!以前からレポなどで一緒に応援出来るシーンがあると聞いていて、それならばこれはあった方が楽しさも倍増するかとしっかりゲットしました。現地では缶バッジとランダムブロマイドの交換などにたくさんの人が声をかけて下さり、求めていた物も無事にお迎えすることが出来ました!ああいう場でのグッズ交換は「あぁオタクしてるなぁ」と実感出来て私は好きです。

{94CCDCBB-54E0-45B1-848F-C7C9ADFDD9A2}さて、以下レポになります。



前アナもウグイス嬢風のエコーがかかっていました。

Go Excced!や歴代オープニングの曲が流れていて、個人的にCLOUD NINEが流れた瞬間が一番テンション上がったかも!


1


暗いステージでランニングをする栄純。そこに降谷が来て春市が来て...あっという間に全員が集まってきます。隊列を乱さないまま方向転換などをするのが凄かった!


そして中央で円陣を組んで青道の掛け声。「俺たちは誰だ!」から始まるあの掛け声、生で聴くとやはり迫力が違います。


オープニングはスクリーンにアニメと原作の映像がキャラごとに流れ、最後にキャラとキャスト名。原作からのファンにとっても嬉しい演出でしたね。


場面変わり、稲実の試合映像を観る青道メンバー。鳴が本当にいい意味で生意気で本物でした。「ぷぷぷ!オイラのこと見てるよ~!」の台詞の言い方がアニメにすごく寄せてくれてるのが分かりました。たくさんアニメ見て研究して下さったのかなぁ。雅さんの安心感と包容力も舞台上から伝わってきたし、白河くんのちょっとドライな雰囲気もそのまま。そして、この日カルロス役の太田光るさんが体調不良ということでアンサンブルの方が代役で出演されていたのですが、急なことにも関わらずカルロス役を堂々と演じられていました。生ものですからそういうこともありますが、役者さんやスタッフさん達の対応力の高さを実感しました。


そして、ミーティング後足の怪我を隠す亮介に気付く倉持。もし俺がチームの足を引っ張っていると思ったらお前が監督に言ってくれ、と亮介に頼まれる倉持...二遊間の信頼関係が見て取れるシーンですが、倉持にとってはキツいですよね。


一方、御幸は投手陣のミーティングに参加していました。その中でふと思い出したのは、鳴に稲実に来ないかと誘いを受けたあの日のこと。

「後悔しても知らないよ」という鳴の声が頭に響きます。それでも青道には四人の頼れる投手がいます。丹波さんの「明日はマウンドに立った者がエース。そういう気持ちで投げてくれ」という言葉に奮起する投手陣。


翌日、ノック練習をする三年生たち。ノックを打つ打球音とグローブで捕る捕球音でより一層リアルさが増します。ステージの中央には恐らくスライディング用に敷かれた芝のゾーンがあって、キャストさんはそこに向かって躊躇なくスライディングやヘッドスライディングをしていて凄いなぁと思いました。


それを眺めていると、三年生達も初めからああだったわけではないと聞き驚きを隠せない様子の降谷くん。三年生が入部した当時の回想シーンが始まります。私も原作を読んだときに意外だなぁと思ったシーンの一つなのですが、そのときがあったからこそ今の三年生があると思うと感慨深いシーンです。三年生キャストさんの演じ分けも違和感がありませんでした。


その日の夜、決勝戦前夜。


部屋で栄純の携帯を奪う算段の倉持は、それを悟られないように栄純にジュースを買ってくるように頼みます。そこへ向かう途中で大量の缶ジュースを抱えた降谷くんとすれ違う栄純。


降谷「......

栄純「おい無視かよ!」

降谷「ハッ!伊佐敷先輩...

栄純「俺だよ!」

降谷「...

栄純「なんか言えよ!」

降谷「...ねむい」

栄純「せせせせせせ先発、おめでとう...明日先発のくせにパシられてんじゃねぇよ!って、全部乗せるな!(Tシャツを伸ばしてひったくった缶を抱えようとする栄純に全て渡す降谷)これどこだよ。伊佐敷先輩か?」

降谷「5号室...

栄純「お前、なんで笑ってんだよ(笑)」

降谷「集合、だって」

栄純「5号室...って俺の部屋じゃん!聞いてねぇぞ!」

ここで廣瀬さんが笑ってしまったのは本当にたまたまだったようですww


5号室で栄純の携帯を取り合い賑やかなレギュラー陣。対して監督は、夜空を見上げて明日の試合のことを考えていました。

片岡「泥臭くてもいい。勝ってくれ」

この一言に、片岡監督の選手への信頼とか期待とかそういう物が詰まっている気がして好きな台詞の一つです。


一方稲実メンバーも、それぞれの過ごし方で決勝戦前夜を過ごしていました。ここはほとんど原作と同じ演出だったように思います。なのでもちろんカルロスは脱いでました。



2

稲実戦がいよいよ始まります。


前園先輩の先導でメガホンを使って声援を送ります。前園先輩が先導してくれるので基本的に青道側のチャンスなどで歓声が上がるのですが、稲実サイドにも声を掛けたり拍手をしたりするお客さんもいて、より応援にも臨場感がありました。前園先輩特に純さんの応援に力が入ってて微笑ましかったです。


試合展開も原作通りにテンポよく進んでいきます。結末を知っていても、それでも一挙手一投足に一喜一憂して、最後の最後まで青道が勝つことを信じて疑わなかったです。


カルロスに同点のホームを踏まれたときの御幸の表情。二階の上手寄りからだとよく分かったのですが...嘘だろ...って目見開いてたんです。栄純がプレッシャーを感じ始めて不穏な空気が流れ出すと、こちらまで手に汗握ってドキドキしました。来るな来るな...と心の中でつい念じてしまう程に。そして白河へのデッドボール。あの瞬間の白河くんの咆哮はゾクッとしました。

最後九回裏に稲実に同点に追いつかれたシーンでGo Ex-ceed!が流れて、これから!って盛り上がってからのサヨナラタイムリーヒットで無音になるという演出。急な終わりにショックの余り涙も出ませんでした。もちろん原作でも読んだシーンですが、改めて演じているところを見ると胸にグッとくるものがありました。


塁上で泣き崩れる鳴を抱き寄せて歩かせる雅さんの包容感と、鳴の涙に思わず涙...あんなに泣いている鳴を見てしまったら、一概に稲実を敵だからと割り切れなくなってしまうんですよね。稲実バッテリーが袖にはけるまでの間、ずっとストップして動かない青道ナインの姿も、目に焼き付いています。


みんなが崩れ落ちる中暗転エンドロールが流れます。"home ground"が流れて、そこであぁ負けたんだと実感が改めて湧いてきました。


その後、エピローグに入ります。三年の先輩達が寮を出た後のお話です。決勝戦の負けを引きずっている栄純に、さっさといつも通りになれと喝を入れる倉持。


物語のラストは、グラウンドで降谷くんと栄純がすれ違うシーンです。

「このチームのエースになるのは僕だ」

いまだに前を向けない栄純と、もう次に向かって走り出している降谷くんが対照的なシーンです。



カーテンコールで青道三年生組の後に新二遊間が出てきたのが、個人的には良かったです。あぁもう次のチームとして動き出してるんだなと。



最後の挨拶は春市役の深澤大河くんでした。

深澤「みんなで言いたいことがあるんで大きい声出してください!」「青道高校野球部背番号20番!沢村~?」

客「えいじゅーん!」

深澤「お返ししまーす」


小澤「このお話は最後が重くて、青道は辛い思いをするんですけど...稲実は勝って嬉しいと思うし、稽古の時から稲実メンバーのことも仲間だと思っているので、僕たちの応援をしてくれるのはもちろん嬉しいんですけど、稲実の応援もして下さると嬉しいです!今日は、笑顔で帰ってください!」

去り際ににっこりエクボスマイルを見せてくれた廉くん。


今回、青道ファンにとっては本当に辛いお話だったと思います。まさかまさかの展開で、当時原作を読んだ時も放心状態になったのを覚えています。それでも、ここで終わる青道ではありません。またいつか、続編があることを願って...時期はちょっと外れていますが、夏の高校野球というテーマの舞台を見て、青春や友情というキラキラしたものに触れて、自分もまだまだ頑張らなきゃなと思わされました。やっぱりダイヤのA大好きです!