現役時代、親の反対が激しく、いつ家族によって拉致監禁されるか分からないというリスクを抱えていた。
家族側からすれば拉致監禁ではなく、教団からの身柄の保護、なのであるが。
そのようなリスクを抱えているメンバーを教団は「家庭問題組」という括りでカテゴライズしていた。中には所在を紛らすため、偽名を語らせられるメンバーもいた。一緒に活動している周りのメンバーにさえ実名を教えず、一人が脱会した際に家庭問題組の所在を明らかにされることがないよう、言わば足がつかない為の対策が入念になされていた。
私はまだ偽名を語るまでのレベルでは、なかったが、当時アベルと呼ばれる教団内の上司からは
「お前がもし拉致監禁されて脱会の説得されたとして、一人で辞めるのは構わない。しかし、反原(反原理勢力)側に回ったら、家に火をつけるからな。」
と脅されていた。
私の家族には、体力的にも精神的にも拉致監禁する力などあるわけがない、と高を括っていた為、その脅しは冗談程度に聴いていたが、脱会当時は本気で放火されるのではないかと、ビクビクしていた。
実際、当分の間、霊の親(最初に教団に誘い入れた人間)が家に訪ねて来たり、アベルが執拗に電話をかけて来たり、という状態は続いた。
脱会すれば、霊の子が地獄に落ちてしまう、と言う危機感があれば、このような行為に出ることは当然のことであり向こうも命懸けであった筈だ。
正直、マインドコントロールの威力は凄い。
私も現役時代、教団の指示があればなんだってやる、というマインドを持ち続けていた。
実際、法に触れるような危ないこともいくつもヤラされた。
このブログの冒頭から、教団への宣戦布告のような記事になってしまった手前、「家に火を」つけられる、などの攻撃に遭ってしまうのではないかと、今でも恐怖心は拭えない。
そのため、このブログ内では、教団から私個人を特定されるような記述(固有名詞や地域など)は控える。火をつけに来られたら大変だ(^_^;)
はじめは、私がどのように教団に誘われ、どのようにのめり込んで行ったのか、語っていきたい。そこに巧みなマインドコントロールの手法を読み取ることができると予想される。
二世の皆さんには、親御さんの理不尽と思われるような言動がどこから来ているのかを、次の記事にリンクさせ、理解するヒントにして頂ければと思う。