亀のようなペースですが:カナダの国境が徐々に開き始めるか? | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

来週、7月21日にアメリカとの国境を再開するのかどうかの見直し期限を迎えるカナダです。

 

 

 

 

アメリカだけではなく、フランスからも「国境をそろそろ開けなはれ」と急かされているのですが、

 

 

 

 

首相のジャスティン・トルードーさんは至ってマイペースです。

 

とりあえず、カナダにおけるワクチンの接種率を見ているとか、その内に今後のプランを公表するだとか、のらりくらりとかわしていました。

 

しかし過去一年ほど、ずっと髪と髭を延ばして「私も皆さん同様、自粛しています」モードをアピールしていたのが(ロックダウン中は当然、美容院も開いてなかったですからね。でも髭まで延ばさんでも良いと思うんですが)

 

 

 

 

数日前に散髪して髭を剃って、えらくすっきりしたのが何かのサインだったのでしょうか。

 

 

 

 

 

とうとう本日、ちょっとしたヒントを投下しました。

 

州知事たちとのリモート・ミーティングが行われた後、このような声明を出しています:

 

The news was quietly disclosed in the final paragraphs of a readout from the Prime Minister's Office of his call with the provinces and territories to discuss the response to the COVID-19 pandemic.

 

"The prime minister noted that, if our current positive path of vaccination rate and public health conditions continue, Canada would be in a position to welcome fully vaccinated travellers from all countries by early September," it says.

 

"He noted the ongoing discussions with the United States on reopening plans, and indicated that we could expect to start allowing fully vaccinated U.S. citizens and permanent residents into Canada as of mid-August for non-essential travel.

 

つまりまずはアメリカの市民権と永住権を持つ人々を八月半ばあたりから受け入れ、その後、九月上旬を目処にその他の国からの旅行者の受け入れを検討する、ということのようですね。

 

いずれにしても二回のコロナワクチン接種が条件、となっています。

 

 

 

 

 

カナダでは国民全体の7割が少なくとも1回の接種をしており、5割近くが二回の完全接種を終えています。現在、12歳以上であれば接種が受けられることになっているので、「ELIGIBLE POPULATION」つまり接種権のある国民に限ると接種率はもっと高くなります。

 

なのでよっぽどの事がない限り、この首相のアナウンス通りに運ぶと思われるのですが、コロナに関しては「その時になってみんと分からん」というのがもはや常識となっていますからねえ。

 

私にとっては目下の懸念は9月中旬のオータムはちゃんと開催されるのか、というところなので、ぜひぜひ、トルードーさんの予告通りになることを祈っています。

 

。。。

 

とは言ったものの、現在、日本からカナダの練習拠点になかなか戻れない選手が多いので、本当は9月でも遅いんですよ。

 

リモートではコーチの指導を受けるのも、振付師とプログラムを創り上げるのも、ものすごく不自由なのです。


誰かがボード際でタブレットを持って選手の滑りを録画する、それをコーチがZOOMなどを駆使して見る。

 

タブレットでの撮影はOn Ice Perspectives のジョーダンさんみたいにカメラマンが滑りながら撮るのじゃないので、ほとんど定点からの映像になります。それをコーチは小さな画面で見ているので、見えにくかったり、見逃したりするポイントも多いでしょう。

 

選手は滑り終えるとボード際に戻ってきて、チャット画面でコーチからアドバイスを受けます。いちいち、そうやって練習が細切れになるので流れもあったもんじゃありません。効率も悪いです。

 

振り付けなどはジェフ・バトルさんも言ってましたが、途中で投げ出したくなるほどフラストレーションの溜まる作業になるでしょうね。

 

そんな工程を羽生選手は昨シーズン、たった一人でこなして、全日本のあの素晴らしい演技へとつなげたわけです。これはもう、奇跡的、としか言いようがありません。

 

そして今シーズンもまた、一人で練習をしようとしている。

 

何となく私などはその事態を受け入れてしまっていますが、実際問題、2シーズンも続けて、いやいや、1シーズンでさえも通しで「コーチなし」で試合に備えた選手は過去に一人もいなかったはずです。

 

全く、羽生結弦というスケーターはどこまで我々を驚かせてくれるのでしょうか。

 

とにかく怪我なく、思い通りの練習が出来ますように!遠くカナダから祈っています。

 

 

あ、話は変わりますが、今朝KINDLEで羽生選手と池江選手の対談が掲載された「NUMBER」をダウンロードしました。

 

ものすごく面白かったです!

 

 

 

 

でも読み終えて思ったのは

 

「これ、対談、ってことだけど、ほとんど羽生選手が喋ってる」

 

でした。

 

立て板に水のごとく、次から次へと勢いよく言葉を発する羽生選手の姿が目に浮かぶようで、何だか嬉しくなってしまいました。

 

そうそう、そうやっていつも囲み取材や一夜明けのインタビューに応えていたなあ、と懐かしく思ったり。

 

いつかぜひ、この対談の動画をフルで見せてほしいですよね!