今日はスケートと関係のない記事です。
先日、母と電話で話しているとえらくオカンムリの様子が伝わってきました。
すると
「私にツイッターができたなら」
というちょっと唐突な事を言うじゃありませんか。
なんでも7月6日に放送されたNHKの「お宝ガレリア」という番組の中で、東京の赤坂迎賓館が紹介されたことに関係しているらしいのですが、
なにぶんにも私はその番組を見ていないので、今日のこの記事は本当に「母のつぶやき」として代弁しているのだとお考えいただければ幸いです。
迎賓館には母の父親、つまり私の祖父の小磯良平が1974年に制作した二点の絵画が収められています。
内閣府のHPによると「中央階段を上がった2階大ホール正面の左右の壁面には2枚の大油絵(小磯良平画伯作 向かって左側は「絵画」、右側は「音楽」)が飾られています。 」ということです。
さて、NHKの番組ではリポーターに物まねタレントの女性が採用され(私はこの人をよく知りません)迎賓館に秘蔵されている巨匠・藤田嗣二画伯の「お宝」を見せてもらうという設定らしいのですが、そのタレントさんが中央階段を昇って行く様子が映し出されて、祖父の絵画が現れると
「ああ、あれが藤田さんの。。。」
と言ったそうなのです。
(繰り返しますが私自身はこの番組を見ていないので母からの聞き伝えです。ご覧になった方がいらしたらぜひご意見をお聞かせください。)
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、祖父と藤田画伯の画風は全く違いますし、そもそも間違えられるはずはないのですが、もしかするとそのタレントさんはどちらの作品についてもよく知らなかったのかも知れません。
せっかく珍しいお宝を発掘しに行くというのであればせめてちょっとは事前に下調べをしておいてほしいところですが、そこは母も「まあ百歩譲って、つい間違えてしまったということもあり得る」と言っていました。
しかし、番組の制作者側としてはさすがにその場面をちょっと編集するとか、もう少し配慮をしてくれても良かったのではないかと彼女は怒っていました。
しかもこの番組に祖父の絵画が映し出されることを製作者側から知らされていた母は、親戚や友人たちにも見てほしいと言い広めていたそうなのです。
そんな状況で、全国ネットで「これがフジタさんの。。。」と祖父の晩年の代表作を間違えられたとなると、非常にショックだったに違いありません。
というわけで冒頭の
「私にツイッターができたなら(NHKに文句が言いたかった)」
となったわけですね。
そしてつぶやくことができない母に代わって、私もツイッターをしませんが、このブログでちょこっと書かせていただいた、ということです。
任務完了。