【ndjc】きみは僕の未来 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『きみは僕の未来』(製作2009)

ndjc(New Directions in Japanese Cinema)

文化庁委託事業・若手映画作家育成プロジェクトの作品

 

監督・脚本 浅野晋廉(=あさのゆきやす)

 

いじめられっ子のアキラ(私市夢太=きさいちゆた)はクラスメイトの夏美(宇野愛海)が好き。気をひきたくて夏美の下駄箱に手紙を入れるが、それが差出人不明の「おまえをゆうかいする」という文面だったばっかりに、夏美は担任の京子先生(林摩耶)に、いたずらだとは思ったが、一応届け出る。すると大問題になり、校内には注意喚起の張り紙がされるし、各家庭にも誘拐犯に注意の連絡がいく。

アキラは母子家庭だったため、忙しい母親(石村みか)に代わって無職の叔父義人(斉藤陽一郎)がボディガードとして学校の送り迎えをすることになった。同時に、学校近くのコンビニで働いている元父親(鈴木卓爾)との関係、事故で亡くなった兄誠一のことなど、アキラの心にくぐもっていた事柄も浮き上がってくる…。

 

謎の言葉「ぺうー」を発する遊びに、誠一との関係がうかがい知れてなかなかぐっときた。後先考え及ばず踏み出し、どうしようもなくなった時の爆発力とか、子供は繊細さと雑さをあわせ持つ生き物だなぁと懐かしかった。

元父親といい、叔父といい、男のダメっぷりがある意味癒し。

 

★★★★

 

 

制作プロダクション ノックアウト