自閉症の青年と母がフルマラソンをめざす | 日々幸進(ひびこうしん)

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9/20 (木) 21:00~22:48 (108分)

TBSテレビ


出演

二宮和也 / 田中美佐子 / 桜井幸子 / 金田明夫 / 山崎一 / 上森寛元 / 吉川史樹 / 内藤剛志 / 松岡昌宏 演出 吉田健

脚本 寺田敏雄


自閉症の青年がフルマラソンに挑戦した韓国の実話を、日本に舞台を置き換えたドラマ。彰太郎(二宮和也)は福祉施設「和泉園」に通う自閉症の青年。走る時だけは人と変わらない彰太郎の姿に気付いた母・晴江(田中美佐子)は、粘り強くマラソンの練習をさせた。ある日、和泉園を訪れた雑誌記者・さなえ(桜井幸子)は、彰太郎が出場する10キロマラソンを取材し、ランナーとしての素質を目の当たりにする。さなえはフルマラソンへの挑戦を晴江に勧め、有名マラソンランナー・野口(松岡昌宏)をコーチとして紹介した。走る素質はあるものの、さまざまな障害を克服しなければならない彰太郎に、野口は戸惑う。しかし、練習を重ねるうち、野口は子どものように純粋で率直な彰太郎を少しずつ受け入れるようになっていく。




二宮の演技は怖い。

切れる。

彼の演技には、一種寄り添えない 【凄み】 がある。

確実に浮いている。


それは主人公が持つ 【自閉症】 という個性が持つ光でもあるのか?


僕もこういった人を何人も見てきている。

今更ながら、その家族が背負ったものの重さを胸が焦げ付くような思いで見た。


ドラマは、その主人公(二宮)と共に自身を再生しようとする母と周りの物語である。

僕は、その言い表す事の出来ないものに立ち尽くす。

終わりのない生活。

ドラマは終わるが、日常は終わらない。

そして終わらない日常を美化するだけのドラマであることが少し辛くもある。


希望は必要だ。

しかし・・・とも思う。


大分、ぐらついた事を僕自身が抱えているのに苛立ちを覚えている。

どうすればいい?

どうしたら納得する?

分からない。

ただ、こういったドラマをハッピーエンドだけで終わらせるだけでない方法が僕には必要だ。


そんな漠然とした事を考えながらドラマのラストシーンを見ていた。