世の中に2世などと称される存在が、まことしやかに点在する。
それは芸能界でいう2世タレントと呼ばれる血の繋がり。
宍戸開、松田龍平、宇多田ヒカル、剣太郎セガール、松たか子、降谷健志、吹石一恵、坂口憲二、坂本美雨、山本未来、SAYAKA、佐藤浩市、辺見えみり、ジェシー、深作健太、田村正和など、枚挙に暇がない。
しかし、その誰もが自分の親という壁を払拭するのに人知れず努力をしている。
そのような中で漫画界の巨匠、手塚治虫の息子でもある『手塚眞』。
彼はその巨大なプレッシャーの中でもがきながら自分を出そうとしているのが分かる。
辛いだろうと思う。
何をするにも比較され、あまつさえ息子は父親のコンセプトを分かっていないと言われる始末。
ほっといて欲しいだろう。もし許されるなら、まったく別の名前でモノ作りをしたかったのだろうとも思う。
探られたくない腹の中も探られる。
それは手塚眞が、これから一生背負っていかねばならない十字架である。
そして、ここにもう一人偉大なる巨匠の息子が今夏、一本の映画を発表する。
その映画タイトルは 『ゲド戦記』
宮崎駿の息子、『宮崎吾朗』 である。
彼はこの作品を作るにあたって様々な中傷や非難を受ける覚悟で矢面に立ったのである。
下をクリックすると彼の覚悟が見られる。
http://www.ghibli.jp/ged_02/10maekoujyou/
相当の覚悟だ。
だが、まだ明らかにされていないフィルムを見て僕らは判断を下さなくてはならないだろう。
そして彼が、この終わりのない旅に出たことを僕らは歓迎すべきこととなる事を祈ろう。
2世の重荷を払拭できるのかどうか?
少なくとも特報を観た時点で僕は期待をせずにはいられない。