5月23日!
僕の仕事はあるスーパーの階段に縦横無尽に散乱した電線類の整理であった。
1階から2階途中の踊り場まで、横幅4m程の階段の壁などを補修してクロス(壁紙)を張り替えたりしたので、今まで無茶苦茶になっていた配線類をモールと呼ばれる配管を電線に入れて綺麗にする作業だ。
しかし、その量が半端ではなかった。
おまけに今日に限って一人での作業である。
普通、横引きのみのモール工事作業なら、さして時間はかからない。だが、階段をその床部分を這わせるとなると作業は困難となり、見てくれが一番の作業としては時間を取らざるを得ない。しかも一人でやるには量が多過ぎた。今日は他の現場が重なっており、そちらの人員をこちらに回してもらえる時間は無かった。
とにかく・・・・・・・・
現場に行ってから呆然としてしまった。
ナニコレ?
呆然としてしまう仕事量。
『何?一人で来たん?いける?』
仕事をくれた建設会社の第一声であった。
コンナニ、アルナンテ、キイテナイ
『はい』
自信たっぷりに言い切る。
この商売(いや、どの商売もそうか・・・・・)、弱みを見せたら終わりだ。力一杯のはったりが必要なのだ。実はなくとも、大きく見せなければならない。
僕はたった一人でその膨大な作業を開始した。その時点で 『あ・・・・・今日ムリ』、と考えていた。しかしやるだけやらねばと、いつもより少し急いで仕事をする。しかし作業は一人。どうしても時間が足りない。
時間だけが無常に過ぎる。
おまけに営業時間中での仕事なので、店長より苦情を受ける。もっと早く終わらないのか?と。知った事ではない。それでなくともスピードは上げているつもりだ。
僕は昼飯も食わずにやり通す。しかもその間に、そうゆう時に限って仕事の電話が鳴り止まない。都合7件の仕事の同時進行という綱渡りをやってのける。(大丈夫か俺?いけるの俺?)
その都合7件のうち、一件がサイアクであった。
今日の営業後にパチンコ、パチスロ島を倒すので電源切り離しをして欲しいとのこと。23時だという。
社長に電話をすると、その次の朝、その同じ現場でコンセント工事を僕が行く予定なので、そっちの方も見ておいてや、という事らしい。
何いいいいいいい
たっぷりの絶望感と、虚無感、しかしピーパー(演劇)を見たいという前向きな気持ちは、馬車馬のようにもんどりうって前へすっ転ぶように作業スピードを上げる。
猛スピードで仕事を終えて時間は5時過ぎであった。(やった!)会社に帰らず直接家に帰る。6時前。劇は新神戸で8時からだ。間に合う。僕は帰ってシャワーを浴び電車に飛び乗る。何とか7時半に着く。
そして感激の観劇!(以下、前日の日記にて公開中♪)
ここで何とブログで仲良くさせて頂いている 『アサダ タイキ』 さんと会えるという幸運♪
アサダさんは 『THE STONE AGE』 という劇団の3本柱のお一人である。縁あって前回公演を観劇させて頂いて以来の一ファンである。凄く個性的で僕ら家族に好意的に接してもらい非常に嬉しかったとです。しかも、演劇部に入った娘シロットソンの為に演劇の心得とばかりに終演の客で混雑したロビーの中 『萌え~!!!』 と、絶叫してもらい 『これくらい声を出さなアカンのやで』 と舞台上での発声法を教えてもらう(感激!)。
そしてアサダさんのはからいもアリピーパーの方達と携帯で写真を撮らせて頂いた♪感激感激♪
勿論、アサダさんとも撮ったので嬉しかったです!
とにかく10時頃に電車に飛び乗り、11時には家に帰る。
11時?
そう、まだこれからが勝負!僕は仕事着に着替え車に飛び乗り一路現場へ!
真っ暗な夜を僕のエブリ ジョイポップは縫うように走り抜ける。
疲れている。
だが、心地よい疲れも混じっている。
素敵な時間を過ごせたという感激で、僕はその観劇を喜ぶのだが、その楽しい時間が仕事の間隙を縫うようだったのにいささかウンザリでもあった。
結果、朝3時ごろまで一人で仕事を終え、家に帰り3時間ほど寝てからまた同じ現場へ。
その24日も19時まで、みっちりと仕事をする。
今も、その後遺症で、ふわふわとしている。
眠いデス。さあ、寝ます。むにゃむにゃ。おやすみなさいませませませませ・・・・・・・・・・・・