●亀田兄弟祭り
次男 亀田大穀
長男 亀田興穀
兄弟二人が同じリングで競う異例な事態。
日本ボクシング界にとって、極めて異例な事を平然とやってのけるだけでなく、長男興穀は世界前哨戦であるという。凄いものだ。試合前からずっと日本人が喜ぶような露出行為のオンパレードだった。バラエティ番組から新聞各紙は亀田の人気のすざまじさを伝えた。本当に凄い。パチンコメーカーのKYORAKU!、コンビ二のローソン、サントリー、BOSSなど大手企業メーカーが次々にスポンサーになるというのは人気の沸点のすざまじさをも伝えている。
とにかく外から家に帰った時には、既に亀田興穀の試合のみだったが、それを全て見られた。ラッキーだった。
試合は相手のカルロス・ファハルドのパンチが圧倒的に軽いように見える展開であった。それに反して亀田のプレッシャーと威力は圧倒的だった。いくらファハルドがパンチを繰り出しても全てガードされ、全く効いていない。最後は亀田のラッシュにいたたまれずにダウン。2R1分28秒。
ビッグマウスは、どこまで通じるのか?ビッグマウスは自分を追い込むカンフル剤でもあるが、負ければ全てがおじゃんの両刃の剣だ。亀田のビッグマウスが、どこまで通用するのか。僕らは固唾を呑んで見守るしかない。そして、応援したい。
今日はオメデトウ♪亀田ブラザーズ!!
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200605/05/index.html
●PRIDEグランプリ人類最強トーナメント
今回、日本人選手の躍動が思いの外ツボにはまり熱い時間を過ごせた。
高坂剛×マーク・ハント
巻けたら引退を口にして挑む試合は高坂剛。負けない。心が負けない。高坂は試合には負けたが心が負けなかった。大和魂を見せてもらい胸が熱くなった。ありがとう、高坂剛!
藤田和之×ジェームス・トンプソン
ジェームスは試合開始直後に突進するスタイルで知られているが、何と藤田には距離を置いて打ち合ってきた。藤田対策なのだ。しかし試合はジェームスに有利な展開で流れてゆく。どうあってもリーチに差があり過ぎてパンチが届かないのだ。だが、藤田は折れなかった。最後の攻防、壮絶な打ち合いに藤田は勝利したのだ!鳥肌が立った!!男だ!脱、猪木イズム!本当の男を見た気分だった!!
美濃輪育久×ミルコ・クロコップ
小学校時代、喘息持ちで休みがちであったという虚弱体質をプロレスラーの身体に作り上げた努力家の試合は無残な敗北となった。何も出来なかった。それがこの試合であったが、此処まで頭角を現した美濃輪に敬意を表したい!!
吉田秀彦×西島洋介
コレも圧倒的であったのかも知れない。ボクシングに固執した西島に吉田が総合格闘技というフィールドで勝ち鬨を唱えた。しかし、僕は思う。西島はその昔『西島洋介山』と名乗り、個性的なトレーナーの元で個性的な名前の必殺技やトレーニング方法を実地していたが、あまりに漫画的な発想から、色物的な目を向けられていた。それが嫌になったのか?クルーザー級王者という名誉を捨て単身アメリカへ!その後の紆余曲折を経て今回のマッチメイクであったが、完全なかませ犬的な扱いに胸が苦しくなった。
ああ、でも格闘技はいい。純粋に胸が熱くなるし、自分が男である事を認識できる。
うん。
終わる事のない戦いは、ずっと男のロマンを求め続ける事なんだろうと思う。
ありがとう、グラップラー!!