2022年12月8日午後7時 サントリ-ホール

ブラ-ムス交響曲全曲演奏会その2

ベルリン国立歌劇場管弦楽団≪シュターツカペレ・ベルリン≫ Staatskapelle Berlin 

 指揮 クリスティアン・ティーレマン

曲目

・交響曲第3番(1883作曲)

・交響曲第4番(1885作曲)

4人、楽器を演奏している人、室内の画像のようです

 

・交響曲第3番(1883作曲)

ティ-レマン指揮の演奏会の続きはロマン派らしい交響曲第3番、新古典主義のような交響曲第4番の演奏を予想。

今回も弱音を強調するのは前夜の演奏会と同じ。

牧歌的な交響曲第3番は第3楽章以降から感傷、絶望、希望が相混じった演奏に変貌したかのように聴こえた。

 

・交響曲第4番(1885作曲)

交響曲第4番は第3楽章までは新古典主義の曲想の演奏だった。

第4楽章の途中ではイタリアオペラの『椿姫』やチャイコフスキ-の『エウゲニ・オネ-ギン』の悲恋を思い起こさせる悲しみに溢れた演奏のように聴こえた。

 

シュ-マンの未亡人クララとの叶わぬ愛はブラ-ムスの交響曲に影響を与えていることは確実だろう。

平原綾香がブラ-ムス交響曲第3番第3楽章をカバ-した作詞 Ira Gershwin 『ブラ-ムスの恋』の一節 

『愛してる愛してるもう何もいらない・・・運命の人よ私を愛してください』

クララ・シュ-マン(1819-1896)が亡くなった翌年ブラ-ムス(1833-1897)は死去。

 

マーラ-の交響曲のように私的な感傷を第3番と第4番に持ち込んだかのようにティ-レマンの演奏は聴こえた。

ベルリン国立歌劇場管が感情表現が上手いのはオケがオペラの演奏がメインだからと思う。

 

座席は2階センタ-ブロックの前から5列目中央S席。

ここでは2階の後方席のようなクセのある響きは感じられなかった。