愛知県の豊橋市歯科医師会(朽名正也会長)は19日、厚生労働省で記者会見し、同市内の歯科クリニックが治療に失敗して抜けたインプラント(人工歯根)を他の患者に使い回していると発表した。

 インプラント治療とは、あごの骨にネジのような形のインプラントを埋め込み、それを土台にして上部に人工の歯をつくる治療。同医師会によると、同クリニックでは患者に埋めたインプラントが骨に定着せずに抜けるなどした場合、滅菌して保管し、他の患者に使い回していたという。

 同クリニックに勤務していた歯科助手が昨年11月、使い回しのために院内に保管されていたインプラントを同医師会に持ち込み、専門家に鑑定を依頼。その結果、ヒトの組織が付着していることが確認されたという。

 厚労省によると、インプラントの使い回しは、医療器具などの適正な使用を医療関係者に義務づける医療法違反にあたるという。同クリニックの弁護士は「内容を把握していないのでコメントできない」としている。

 同医師会は今後、厚労省や保健所などに真相究明を働きかけるほか、患者らとともに刑事告発も検討していくという。

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