【大学経営】少子高齢化時代の大学像--歓迎シニア世代 | ≪最新ニュースとキーワード≫怒涛の更新

【大学経営】少子高齢化時代の大学像--歓迎シニア世代

「シニアを大学に呼び込め」――。
大学の間で、高齢者層に再び授業に参加してもらおうとする動きが広がっている。
住宅メーカーと連携して受講する高齢者向けに専用住宅を用意したり、社会人入試に特別枠を設けたり“ケア”に知恵を絞る。
学費の割引制度を導入した大学も。
定年後に「知」の刺激を求め、再びキャンパスを目指す高齢者は増えているという。
「少子高齢化時代」の新たな活路をシニアに求める思惑も見え隠れする。
「本気で学ぶ人を受け入れたい。
世代を超えて交流し、長年培った知識や経験を伝えてほしい」。
関西大学の芝井敬司副学長が5月末、大阪市内のホテルに集まった約140人の50代以上のシニア層に呼び掛けた。
関西大が住宅メーカーなどと進めるプロジェクト「カレッジリンク型シニア住宅」の説明会だ。
70代や80代の参加者も少なくない。
カレッジリンク型シニア住宅とは、大学などが高齢者向けの住宅を準備し、入居者は若い学生と一緒に大学の講義を受講。
サークル活動にも参加する。
計画を立案した社会開発研究センター(東京)の村田裕之理事長によると、米国では20校近い大学のキャンパス内にシニア向け住宅があり、入居者の要介護率が低下する効果も報告されているという。
■神戸に280戸建設関西大の計画は日本初の試みで、神戸市灘区に共同住宅(約280戸)を建設。
シニア入居者は、来年4月から聴講生や科目等履修生、社会人学生として講義に出席する。
必要な単位を取得すれば、卒業証書が授与される。
関西大千里山キャンパス(大阪府吹田市)と共同住宅はシャトルバスで結ぶが、住宅内で受講できる「出張講座」も用意。
歴史や芸術などに関心の高い高齢者が多いため、まずは文学部でシニアを受け入れる。
説明会に出席した徳島市の村中弘明さん(80)は「若いころは終戦と重なり、勉強どころではなかった。
青春時代を取り戻したい」と入居を検討する。
芝井副学長は「若者だけを相手にしてきた大学の姿を変えたい。
成功すれば様々な世代が集う知の交流拠点になる」と強調する。
今回のプロジェクトで、関西大は100人以上のシニア学生を誕生させたい考え。
しかし、どれだけ集まるかは今も未知数だ。
13日から1カ月の予定で始まった体験講義の参加希望者は23人。
今秋に発表される住宅の分譲価格もシニア学生の確保に大きく影響する。
以降に続く◎ソース日本経済新汎http://www.nikkei.co.jp/kansai/univ/40555-frame.html