今さら感があるが、ヤフオクにIC-736のポジLCD品が出品された。

動作不能のジャンク品である。

動作不能の内容は不明、イチかバチかで落札してみた。ファイナル不良とかマイコン不良などがあったらお手上げだ。

 

■初期診断

(1)メータランプ・LCDバックライト点灯せず。

(2)わずかに見えるLCDパネルの数値が動いている。なんだろう?

(3)スキャンしているみたいで送・受信がうまく確認できない。

 

■バックライト点灯せず

これは簡単だった。バックライト用レギュレータの接続が逆だった。

誤り

このように接続しなおして解決。

 

LCDのバックライトが点灯したところでよく見ると、周波数が永久にカウントダウンしている。スキャンはカウントアップであり、スキャンではなさそう、ということはマイクのアップダウンSW関係かな。

 

■カウントダウン回路修理

こんな回路だ。

 

 

ところが、手持ち(ダウンロードした)サービスマニュアル実装位置・パターンが異なる。どうもパターンがバージョンアップしたみたい。

部品をとっかえ、ひっかえ中にパッドを何個かはがしてしまった。

 

もう修復が難しいので前記4石を別基板で作ることにした。で、出来たのがこれだ。

最初、マイクのUPは効くがDNが効かず悩んだがPA16/PA17が入れ違いになっていた模様。

これでバッチリ完動するようになった。

 

■その他ブラッシュアップ

・定番のPA部のケミコン交換

・電源ユニットのケミコン交換

・メータ照明のLED化

を行い、ATUの動作確認、PLLユニットのVCO電圧を確認して完了。

50MHzの100W化、7MHzの拡張はすでに実施されていた。

ICOMのこのメータだけはいただけない。針が全く見えず。

 

一か八かの博打だったが、なんとか使いものになった。やれやれ。