【FT-767GX修理依頼品(4)送信修理】
今日は、ATUと50MHzトランスバータの修理だ。

■ATU 1.9MHz修理
なぜか1.9MHzでATU動作はワーニングが出てしまう。試しに1.5~1.6MHz位は同調が取れる。
再度分解して見ると1.9MHzではバリコンの最小容量で止まっている。
回路図はこうだ。RL11は1.5MHz帯と3.5MHz帯の時動作する。
LOADバリコンのパラ接続が大きいと推測。120PFを外してみることにした。
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これが正解だった。これで1.8/1.9MHzも同調する様になった。3.5MHz帯もOKである。
もっとも1.5~1.6MHzは同調しなくなったが実用域でないので問題なし。
ATU調整の様子。
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■50MHzユニット
50MHz帯の出力がどうもおかしい。数分は出力があるが、その後ふらついて、出力ゼロとなってしまう。温度かなあー?
こんな回路である。
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どこで出力が止まるかリード線を接続して調べた。
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Q3コレクタは信号が止まる。Q4のドレインは信号が止まらない。と言うことがQ3の入力側か?
トリマTC03を1回転させて安定動作するようになった。
これで50MHz出力は以下。
送信周波数  電力計  リグの表示
51.000MHz   11.5W   13W

あとはキャリアポイントなど細々な調整が残っている。年明けかな。

この一年、有益な記事も投稿できませんでしたが、訪問ありがとうございました。
よい年をお迎え下さい。