恋愛の極意その1.③「優秀な学歴とお金がないとモテない」という常識はまちがい | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

「はじめに」のところでも書いたが僕は小学生時代下から一番になるくらいの落ちこぼれだった。それなのに僕の初恋の彼女は誰よりも僕のことを好きになってくれた。彼女を好きになった5年生の頃はまだ恋というものに幼かったのでふたりともまだ恋に熱くなることはなかったのだが、6年生になったとたんに急に色気が出始め「1分1秒でも長くふたりだけでいたい」「相手のことを考えるだけで胸がときめく」「世の中の全てのことが明るく見えてしまう」「会えないときは苦しくてしょうがない」などという症状が出始めやがてふたりとも見事なまでに完璧な「恋愛症候群」にかかってしまったのだ。

 

それからは「1分1秒でもふたりだけでいたい」「いつでもお互いの恋心を確かめ合っていたい」という欲求が強くなり、さりとてクラスメートたちの前ではふたりだけの会話は出来ず(僕と彼女の関係はふたりだけの秘密にしていた)そこでふたりであれこれ考えた末に浮かんだ名案が「交換日記」という手段だった。

                                                                                                   

ただの文字のやりとりの交換日記がちょっと恋の魔法にかかってしまうだけであれほど一人の人間の胸をときめかせてしまうという奇跡を僕は彼女との交換日記で初めて知ったのだ。現代ならさしずめインターネットで知り合った男女が恋に落ちて文字のやりとりだけで胸がときめくのと一緒だ。                                                                                                                                                                                                                                                                

彼女が僕のことを好きだと告白してくれた時から「どうして彼女は何をやってもダメな   僕を好きになったのだろう?」という素朴な疑問を持っていたので交換日記で自由にお互いに思っていることを伝えられるようになった時に一番最初に彼女にぶつけた質問が「どうして何をやってもダメな僕を好きになってくれたの?」だった。

                               

その時彼女から返ってきた答えは「なぜか私にもわからないけどクラスの全部の男子の中で水谷君のことが一番いいなと思えた。だから好きになったの」というものだった。この彼女のシンプルな答えこそが「人が人に恋をしてしまう時は勉強の優劣とか落ちこぼれとかなどという問題は全く関係ない」ということを明確に証明していると僕は思う。人が人を好きになるということはその人が持つ人間性を好きになるということが真実なのだが、現代社会ではまだまだ目に見える物(容姿・学歴・お金etc)で人を魅きつけようとする風潮があるから恋愛の成功率がみんな極端に低いのだ。       

 

次にお金についてだが僕は江戸っ子ハ代目なので「金に汚くなるな」「宵越しの金は持つな」という江戸っ子金銭哲学が骨の髄まで叩き込まれているので(もしかしたらすでに遺伝子レベルかも。笑)子供の頃からお金を貯めるのが大の苦手で、入ってきたお金は何だかよくわからないうちに全て使っている、といった調子なのでまちがいなく「いつもあまりお金を持っていないグループ」に属する人間なのだが、こと恋愛に関してはお金がないことが原因で自分が好きになった女性を自分の方に振り向かせることができなかった、などということは62年の人生の中でただの一度もない。

 

男たちの中にはよく「お金さえあればいい車でも買って好きな彼女をものにできるのに」と嘆く男たちがいるがお金の力に頼らなければ何もできないようでは男に全然磨がかかっていない証拠(フェロモン不足ということ)だからそれで高い車が持てたとしても希望通りに好きになった女性を自分の方に振り向かせることができるかどうかはなはだ疑問だ。

 

すでに何度か言ってきたように人が人を魅きつける力の中で一番強い力を持つのは「フェロモンの力」であってこの自然の力の前には「学歴の力」や「お金の力」といった人間が作った力など話しにならないほど弱い、というのが僕が長年の恋愛の実践修業で感じることだ。

                                                     

だからもしもあなたが「自分には立派な学歴がないからモテないのだ」とか「自分は貧乏だからモテないのだ」などと心底思っているのなら今から僕の話しを信じて(僕の話しを信じても別に失うものはないのだから)一度そういうまちがった社会の常識を頭の中から捨て去って僕の「恋愛の極意」をじっくり読んで素直に実践すればあなたも僕と同じ人間なのだから恋愛の達人になれると僕は確信する。

     

以上で「優秀な学歴とお金がないとモテない」というまちがった常識の説明を終わる。

   

次回は④「若い頃恋愛に縁がない人間は年を取ったらもっと縁がなくなる」というまちがった常識の説明をしたいと思う。