古典占星術(伝統的占星術)でエッセンシャルディグニティの有無だけで、人物評価をする占い師を見る場合、私はその人は実占家ではないだろうと思います。古典関係の本を実際に精訳するレベルで読んでいないとも思います。

 

そもそも、天体が損なわれるというのは、必ずしもデトリメントやフォールのことだけではありません。ドミサイルやエグザルテーションでも損なわれることがあります。損なわれ方が酷いと、デトリメントやフォールより有害な影響が生じることがあります。

 

こういうことは、実占家なら古典もモダンも関係なく知っていると思うのです。

 

次のような解説は皆さんもよく見かけると思います。

 

太陽に品位がある場合、誠実、時間厳守です。居場所を支配しようとします。分別があり、的確な判断や判定をし、威厳があります。誠実さ、莫大な遺産・・・云々と続いていきます。

 

太陽が品位を欠く場合、傲慢、自尊心の塊、他人を見下す、家系をだめにする、見方、考え方が愚鈍、威張る、ほら吹き・・・と続きます。

 

これは、エッセンシャルディグニティの有無で決まるものではありません。洋書の良書、古書など注意深く読むとわかると思います。

 

ところが本の冒頭だけ読んで適当に理解して実際に本人が本文を読んでいないとか、実際に鑑定していないと、品位を欠くものにみずがめの太陽をあてはめて考えることしかできなくなるのです。

 

おかしなものを書いていると、その人が本当に原書を読んでいるのか、訳しているのか、鑑定できるのか、すぐにばれてしまいます。

 

 

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