ガマの油と、罪深きこと | きのかたち みずのかたち

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スギの端材を使った物作りから、山のこと、水のこと、食べ物のこと、命のことまで、考えていきます。

おのが姿の鏡に映る醜さに、たらーり油汗

3年くらい前、熱心に読んでいたブログがあって
久しぶりに訪れて読んだら
やっぱり面白くて、当時は気づかなかったような新たな気づきも得られ、コメント欄の返信も読み応えがあって時間も忘れて一つ一つ開いては読んでいました。
と、その中に、自分のコメントを見つけてしまったのです。少し目覚めかけ頃の、ずいぶん身勝手な、質問責めコメント。

返信はありませんでした。返信は3通に1通、あるかないかくらいで、私のはスルーされたコメントの一つではありましたが、読めばスルーされて当然の内容でした。必死に考えはしたものの、余裕ゼロの藁をも縋る質問は、配慮したつもりの努力の方向性、言葉選びからして全てお門違い。
そこに延々と3年もの間、晒し続けてしまった傲慢さと自分勝手さを思うと、堪らずたらりと油汗が滲む。。
消そうと試みましたが、ブログ主以外、削除の方法はない模様。この先も未来永劫残り続けるかと思うと恥ずかしさから、どうにも目が冴えて眠れなくなりました。

で、考えたことは
仕方ない。自分のやったことだと諦める。
思えば、あちらこちらでご迷惑をお掛けしたこと、申し訳ありません。

今後は非常識なコメントをどこかで見かけても、人格を疑うのではなく、ああこの日は調子悪かったんだろうな今頃眠れないほど後悔してるよって、思うことにしよう。
ピンボケ写真の類、写真映りの悪い人がいるように、その表出の不器用さを、同類のよしみで笑ってあげようと思うし、そうしていただけるとありがたいです。


といったことがあった一昨日の晩

昨日は朝から夫の実家へ行って
庭の植木の刈り込みと草とりをお手伝いしてきました。
義父が入院するというのでお見舞いがてらでしたが、外泊旅行くらいの調子らしくお元気そうで安心しました。
ただ入院を前に、いろいろと考えられたそうで、
武家の先祖の罪を悔い改めて生きることが大事なんだとのお話。
病気怪我についても、目先の原因とは別に、元を辿ればそうした因果が影響していること。

才能あるが故に高い値段がついて、仕事の依頼自体は少なくなり却って経済的に行き詰まったご友人。
それほど評価されなかった人の方が仕事を選り好みしなかった結果、経済的には豊かになれた。
ただ幸せと経済的豊かさとはまた別の指標があって、貧しくても例えば自分は子ども時代ピクニックにいっぱい連れて行ってもらえて幸せだった。

というようなお話を伺いました。
かなり自分なりの理解に要約してますが。
義祖父については多くの遺品からもその秀才ぶりが伺えますし、夫からも立派な逸話をたくさん聞いています。西洋人を驚かせた明治大正生まれの日本人というのは、きっとこんな人だったんだろうと思わせる方です。
この方が、家の流れを変えてくれた、とも。先祖代々の業のようなものを祓ってくれた。でもまだまだ酷い業を家として背負っているんだから

祓うような生き方をして欲しい、と
長男長女、その配偶者に、伝えてくださいました。


なんというのか
3年前に聞いていたら「?」なお話だったかもですが
今は素直に、原罪というもの含め、人類の罪深さ、長い歴史の流れの中にいる自分というものを、多少はイメージできるので、
なかなかボランティアまでは手が出ませんけど、玄関前からちょっと先までの掃き掃除する程度のことや、気恥ずかしさを乗り越えて挨拶したり、ゴミ減らすくらいのことは
やっていこうと思います。