こんにちは!
ライターの水野アキです。
昨日、こんな記事を読みました。
JCBのカード会員に送られてくる会報誌「JCB THE PREMIUM」
会報誌の連載で、「ひらめきの原点」という、対談記事があります。
今月は、モーリー・ロバートソンと栗原心平さんでした。
対談の中で、おふくろの味の話がでてきます。
栗原氏は料理家。
栗原氏のおふくろの味は「麻婆春雨」でした。
以下、抜粋です。
栗原氏
「小学生のころの土曜日の昼ご飯はいつも、母が作り置いてくれた麻婆春雨でした。
春雨は時間が経つと水分を吸収して固まってしまいます。
温め直してご飯にのせると、じわりと味が染み込んでいく。
それを思いっきりかき込むときに幸せを感じました。」
モーリー氏
「その麻婆春雨、大人になっても食べていますか。」
栗原氏
「母がいま作る麻婆春雨は、ブラッシュアップされているんです。
僕の子どものころは、わずかな調味料しか使っていませんでした。
しょうゆ、酒、豆板醤、ショウガ、ニンニクくらいです。
でも、今はさまざまな調味料を入れて工夫を重ねています。
洗練されていて、おいしいけれど、僕の思い出の味とは違うんですよ。
じっくり手間をかけるのではなく、忙しい母が限られた時間で作り置いた味が僕にとってはおふくろの味。」
これを読んで、少し肩の荷が下りた気持ちになりました。
時間に追われる毎日の中で、「ちょっとでも美味しいものを食べさせたい」と思っています。
それでも、できることは限られてしまっている毎日。
そんな毎日でも、
息子たちは、「おいしい~」「おかわり!」と言ってくれていますが、
嬉しいやら、ごめんねやらの気持ちでした。
でも、
今できることの中でベストを尽くしていることは、しっかり伝わっているのかもしれないなと。
私はそう思いました。