英語学習以前の事務的なこと

 

 2025年6月20日のMIZUNO Katsuyaブログで、「英語学習以前の課題」について書きました。
 右矢印こちらをご参照下さい。

  https://ameblo.jp/mizuno-katsuya/entry-12911592192.html

 つまり、英語学習以前の事務的な部分がうまくできなくて、学習を進める上で、障害になっている場合があるということです。これは、小学生だけではなく、中学生や高校生でも共通の課題となっています。

 例えば、英検などの申込忘れ、課題(各種プリントなど)の紛失、提出物を忘れる、物を探すのに時間がかかる、テストでのケアレスミス、重要なことの日時を忘れるなどです。

 学習することは、「小さな事務的な作業の積み重ねで成り立っている」と言っても過言ではありません。そのため、これらができていないと学習(授業)の能率が非常に悪くなります。

 

 

 

   事務作業が苦手な原因は?

 

 英語講師として本来の専門分野ではありませんが、私が考える原因は以下のようです。

個性によるもの

 先天的な要因として事務的なことが苦手な傾向があるのかもしれません。これは、医学的(脳科学的)な部分かもしれません。

多忙による負担の増大

 多忙なスケジュールが続く中で、心の余裕がなくなり、事務的な部分がうまくいかなくなることがあります。これは大人でも同じで、環境的な要因としてよくあることです。

国語力・読解力の影響

 文章を読むのが苦手な場合、案内類やプリントの指示文を正確に把握できず、ミスにつながるのだと思います。

スマホ・AIなどデジタル機器の影響

 6月のブログでは触れませんでしたが、スマホやデジタル機器が子どもたちの事務処理能力に影響を与えている可能性があるのでは?ということです。
 

 

 

  スマホ認知症

 

 今の子ども達は、デジタルネイティブ(Digital Native)であり、スマホネイティブです。物心が付いた時からスマホがありました。一方、保護者さま世代以上は、生まれながらにしてそれらがそろっていた訳ではありません。デジタルイミグラント(Digital Immigrant=デジタル移民)です。

 つまり、デジタルネイティブが大人になり、高齢化してきた時に、どのような影響があるかは、まだ十分な医学的・心理学的なデータが揃っているとは言えないはずです。なぜなら、“デジタルネイティブ世代”が成長し高齢になる未来は、まだ誰も経験していないからです。

 スマホ認知症ということばが話題になっています。この原因は、長時間スマートフォンを使用することによって、脳の働き、特に「記憶力」や「集中力」に影響が出るのではないかというものです。

 例えば、スマートフォンがあれば何でもすぐに調べられるため、「覚える必要がない」「考える前に検索する」といった習慣が定着し、脳の記憶や思考を担う前頭前野の働きが弱まるといった見解も専門家の間で指摘されています。また、通知・SNS・動画アプリなどによって集中が途切れがちになり、注意力の持続が難しくなるといった報告もあります。

 こうした影響が一時的なものであれば大きな心配は不要かもしれませんが、幼少期からスマホに慣れ親しんだ子どもたちが、大人(高齢者)になったときにどうなるかは、専門家でも現段階ではまだ未知の領域です。

 実際、北欧諸国の学校では、「脱デジタル」「紙と鉛筆」への回帰もあるようです。その一方で、デジタル教材の利点も認められており、教科ごとの使い分けが模索されているようです。

 

 

 

  テレビが普及した時と似た状況?

 

 大昔から、下の世代は上の世代に「今の若い者は」と言われ続けてきました。

 かつて1960〜70年代、テレビが普及し始めた時代には、「テレビばかり見ているとバカになる」といった懸念が上の世代から出ていたようです。実際、「読書量の低下」「集中力の減退」「家庭内の会話の減少」などの悪影響が心配されたこともあります。

 そして、テレビ視聴時間が長い高齢者(=1960-70年代の若い者)ほど、認知機能が低下する傾向があるという研究もあります。特に、1日3.5時間以上テレビを視聴する50歳以上の成人では、言語記憶の減退と関連があることが示されているとのことです。これは、受動的な視聴行動が脳の前頭前野の活動を低下させることに起因すると考えられているそうです。

 それでも、テレビは社会に定着し、現在では「ニュース」「教育番組」「ドキュメンタリー」など、情報や学びの源として、重要な役割を果たす存在になりました。

(今では、テレビは従来の地上波だけではなくネットでも視聴することができるようになり、その他の動画配信サイトは多数存在します。しかし、動画を視聴するという点においては、大きな意味で“テレビ”と同じだと思います。)

 この歴史から分かることは、新しいテクノロジーが出て来ると、常に批判も登場するということです。そして、共存の道を探していく必要があります。


 

 

  スマホ・AIも使い方が大切

 

 スマホ依存やSNS疲れ、情報過多による集中力の低下は、現代の課題です。しかし一方で、調べ学習、語学学習など、うまく使えば学習や生活支援の大きな味方にもなります。

 つまり、「使うこと」自体が問題なのではなく、「どう使うか」が大切だと思います。

 今後、スマホやAIを上手に使いこなせる子どもは、学習効率・生活の質を高めることができる可能性があります。一方で、依存しすぎて自己管理ができなくなるケースも予想されます。というよりは、既に悪い影響が出てしまっている例も多いと思います。

 そこで、ご家庭でも、スマホ・AIなどデジタル機器のメリット・デメリット、使う時間と目的をお子さまと話し合う必要があります。

 

 

 

  事務的ミスを防ぐ方法


 様々な方法がありますが、その1つに、“ToDoリスト(やることリスト)”があります。行うべきことをリストアップして、終わったらチェックするのです。

 その際、敢えてアナログ(紙と鉛筆)が良いと思います。そして、出来るだけ記憶するように努めて、すぐにそれを見るのではなく、何を書いたのか思い出して、確認のためにリストを見るのです。

 これは英語学習も同じで、すぐに答えを見るのではなく、記憶したものを思い出すというプロセスが大切で、そうすることによって、長期記憶に繋げることが出来ます。

 

星星星おわりに

 私たち講師は、単に「英語を教える」だけでは、生徒さん達に本当の英語力を身に付けるための授業を行う事は出来ません。生徒さん一人ひとりが“自分で学ぶ力”を育てるサポートを大切にして行きます。

 

 ご不明な点やご相談などございましたら、ご連絡頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

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