医療通訳+ | CINEMATOGRAPH シネマトグラファー西田瑞樹公式ブログ

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昨日緊急事態が発生しましたあせる


おうちで編集してたら『シアワセ~』でおなじみの麗しのフレンチガールサブリナから電話がありました。


「フランス人の友達が親知らずの激痛で苦しんでる。日曜で開いてる歯医者を探してるがみつからない。

ミズキもネットで探してくれないか」


と。


受話器の向こうからその友達の悲痛なうめき声がきこえてくる。  ううぅ、痛そう、、、


すぐにネットで調べてなんとか一箇所みつけたが、診療時間が17時までで、その時点で

既に16時15分はまわっていた。しかも英語での対応は大丈夫ですか?と尋ねたところ、

日本語じゃないと難しいとのこと。う~ん、、、


仏和、和仏、英和、プチ仏和和仏辞書をリュックに突っ込み、タクシーでその歯医者がある練馬に直行!!


タクシーの中で使いそうな単語を調べる。

「親知らず」、「虫歯」、「健康保険」、「麻酔」。


練馬駅でサブリナと友達のミリアムと合流し、ギリギリで歯医者に到着。


必要事項を記入して待つが、なかなか診療室に案内されない。その間もミリアムは激痛で苦しんでいる。


今すぐにでも麻酔を打って欲しいのに待合室で待たされる苦しみ。よくわかります。


『僕もこないだ「おしっこのちっちゃい鞄」に石ができて超痛かったけど、かなり待たされたよ』

と、言ったらミリアムも少し笑ってくれた。(さすがに「膀胱」ってフランス語でなんていうかわからんかった(笑))


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20分ほど待っていよいよ診療室へ。


今回の診療、何が大変かというと、健康保険がないこと。だから診療費も10倍ぐらいかかる。

2千円なら2万円。5千円なら5万円!!


日本に来てまだ間もなく、仕事もみつかってない外国人にとっては酷である。


なので細かいことで、ひとつひとつ確認をしなければならなかった。たとえばレントゲンひとつでも

小さいのなら2千円だけど大きいのだと6千円。

応急処置なら3千円だけど、ちゃんと治療するなら2万円。


10分の1なら迷う金額じゃないよね。そんな話をしてる間にも激痛はとまってくれないんだから。



そんなこんなでひとつひとつ訳しながら治療が進んだので、2時間ぐらいの大手術(?)になった。


にしても人が歯を治療されてるところを間近で見るのは初めて。拷問に立ち会ってるみたいで、おもわず

目を背けちゃいます。そしてあの音。(>_<;)



歯医者さんってSじゃないと無理だなあ。



大変だったけど最後は笑顔でお別れできたのでよかったよかった☆


皆様も海外に行く前には歯の治療をすませてから行くことを強くおススメします。