こんにちは。秋田市でフルートを演奏しております、藤原瑞夏です。

今日はドイツに2週間弱の滞在中、私がどの程度の語学力で過ごしてきたのかを書いてみようと思います。

今日は国際コンクール編。

(次回は街中編を書きたいと思っています)

まず最初に、後にとても後悔することになるのですが、ドイツ語は全くといっていいほど何の準備もしていきませんでした(￣∇￣)💦

というのもドイツは英語が通じる国ということを周りの方々から聞いていたので、最低限ドイツ語はこれだけ覚えていきました。↓↓↓

Guten Morgen おはようございます

Guten Tag こんにちは

Guten Abend こんばんは

Ich komme aus Japan 私は日本から来ました

Ich heiße Mizuka 私の名前は瑞夏です

Danke schön ありがとうございます

Vielen Dank 本当にありがとうございます

Was kostet das? これはいくらですか？

Lecker 美味しい！

あと、買い物で困らないように数字は言ったり聞き取れたりできるように覚えていきました。

(多額の買い物はしない予定だったので、せいぜい2桁までの数字を覚えました)

そして今回はフルートの国際コンクールのための渡航だったので、果たして観光や買い物ではない特殊なシーンでどれほどの語学力が要るのか事前にサッパリわからず、なかなか不安なままコンクール会場に向かったわけです。

国際コンクールってくらいだから英語はもちろん通じるはず…

とか言ってるけど、

別に英語が話せるわけじゃない

んですけどね😅

私の英語力は惨憺たるもので、ほぼ喋れないに等しいレベル。

高校の時の英語の成績は自分で言うのもなんだけどかなり良かったと思うのですが、太古…紀元前のことなので勿論全く覚えておらず。

国際コンクールで使うことが想定されるフレーズって何だろう、と考えたりしたのですがそもそも国際コンクール自体が初の経験。

エントリーはちゃんとできてるんだし、行きゃなんとかなるっしょ！と楽観的に開き直り(大切なマインド)いざ会場のヴィースバーデン博物館へ。

はい、こちらです。

城か？

この階段を登って結構な重量のある扉を開けたら、コンクール受付デスクがあり、係の女性が出迎えてくださいました。

遂に最初の一言を言う時が！

「Hello. I'd like to registration for the competition」

(コンクールの登録をしたいのですが)

合ってるかどうかは知らないが、

とりあえずコンクール参加の受付をしたい旨を伝えました。

名前と電話番号を確認されて、無事に出席登録は完了。

そのあと、リハーサル室での音出しの予約時間の取り決めがありました。

ここでも難しい単語やフレーズは出てこず、道案内すらできないレベルの私でもすんなり聞き取れて理解できるくらいのやり取り。

あとは、自分の出番30分前までには来ること、結果発表は何日の何時からだから必ず来てください、などの注意事項を伝えられました。

エントリーに関してはこんな感じでした。

次に、コンクールの公式ピアニストの方との合わせ練習。

合わせは近くの音楽院で行われました。

私の伴奏を担当してくれた方は男性のピアニストの方で、とても優しい方でした。

さすがに音楽的な内容の会話となると大変かと思い、最初に挨拶をしたあと、

「 I'm not very good at English. Can I use a translater?」

私は英語が得意ではありません。翻訳機を使ってもいいですか？

と伺いました。

オフコース！と言ってくださり、少しホッとしてリハーサルを開始しました。

ひと通り曲が終わったあと、

「何かこう弾いてほしいという希望があればぜひ教えてください」や、「ここの部分のテンポは、もし遅いと思ったらテンポを上げて吹いてください。あなたに合わせます」などを英語で言ってくださり、あまり難しい単語は使わずに会話できました。

翻訳機は結局あまり使わなくても大丈夫なくらいでした。

リハーサルが終わり、

「あなたは日本の大学でフルートを学んでいるの？」と聞かれ、

いや、37歳です

とは言えず🤣笑、

「フルートは教室に通って19歳から始めました。」と伝えました。

そしてこの日は夜19時からコンクール参加者のためのオープニングレセプションが博物館で行われることになっており、

「レセプションには来る？」と聞かれたので、行きます😊と答えてリハーサルは終了。

一旦ホテルに戻り、着替えてレセプションへ。

博物館の外の屋根付きの回廊のような場所にアルコールやミネラルウォーターなどの飲み物を提供するコーナーができており、みんなそれぞれ好きな飲み物をオーダーしてレセプション開始を待っていました。

みんな知らない人同士だろうに、ワイワイお喋りしてお酒飲んでる…

私はというと緊張して「飲み物ください」の一言すら言えず、突っ立ってミネラルウォーターを凝視して全力でアピールする始末…

無事にミネラルウォーターをいただけて😭🙏、次は誰にも話しかけられないように柱の影に隠れてことの成り行きを見守ることにしました。

英語で話しかけられてもたぶん話せないし分からない😭😭😭という恐怖から、ドイツに来てまで柱と同化する道を選ぶ自分に情けなくなりつつも、このオープンな雰囲気を楽しんでもいました。

そうこうしていたら、1人の女性とバチっと目が合いました。

あ……コンクールの審査員長の方だ！！！

「Hi ‼️ What's your name ⁉️😄」

話しかけられた！！((((；ﾟДﾟ)))))))

「I’m Mizuka Fujiwara.」

「Waaaaaao ‼️ From Japan〜‼️‼️‼️」

え！覚えてくれてる！！(°▽°)

審査員長は、私がフランクフルトの税関を不安なく通過できるようにコンクール参加の証明書を作成してくださった方。

そのことについて「税関は大丈夫だった？ノープロブレムだった？」とこのとき聞いてくださり、大丈夫だったことと、感謝をお伝えしました。

せっかくの審査員長との会話…もっと英語ができればもっと色々お話しできたのに…と後悔。

ほどなくしてレセプションが始まり、博物館友の会の方や審査員長のスピーチがあり、にぎやかに会が開催され、なんとフードの提供までありました。

ここでも恐怖のあまり、誰にも話しかけられないように常に移動しながらお皿を持って隙あれば食べるという非常に情けない姿を披露しつつも雰囲気を楽しみました。

こうしてレセプションが終わりホテルへ。

翌日にコンクールでの演奏の本番でした。

なんと本番の日は日本人のスタッフの女性がいてくださり、分からない事は日本語でお伺いできたのでとても安心して演奏に臨むことができました。

外国人スタッフの方も日本人スタッフの方も皆さん本当にご親切に優しく対応してくださり、とても嬉しかったです。

語学力　国際コンクール編、いかがでしたでしょうか。

自分でも、

よくこの語学力で来ようと思ったよね…

と何回思ったかわかりませんが、まずはなんとかなりました。

でも、やっぱり英語は最低でも話せた方が絶対にいいとも骨身にしみて実感したので、これからもトレーニングしていきたいと思います。

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初海外での語学力 〜国際コンクール編〜

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