以前、小林製薬の紅麹サプリメントについて書きました。

 

 

この時は、サプリメントとしての紅麹に否定的な見解を書きました。

 

その後、実は紅麹にワクチン解毒の効果があるのではないかと陰謀論の世界で言われるようになりました。

 

この点に関しては、もしかしたら紅麹にそのような薬効があるかもしれないので、今後の研究を待ちたいと考えています。

 

そもそも小林製薬の紅麹サプリメントの被害は、紅麹そのものに毒性があったからではなく、製造過程で混入したカビ毒のプベルル酸が原因だと結論づけられました。

 

ですから、紅麹自体は安全なもので、食べ物等で適量を摂取するならば、薬効も期待できるのかもしれません。

 

 

 

さて、この紅麹ですが、コロナワクチンのナノチップを溶かすと称する動画がXで拡散しています。

 

まず、ナノチップとは何なのかということですが、陰謀論の世界では、コロナワクチンにナノチップが混入していて、それが5Gの電磁波によって洗脳や殺害に使われるという噂が流れています。

 

確かに、外国の研究者によって撮影されたコロナワクチン接種者の血液の顕微鏡動画を見ると、謎の構造物が映っていました。

 

その構造物がナノチップなのかどうか私には判断できませんが、何らかの未知なる物質がワクチンに混入されていることは確かでしょう。

 

 

このナノチップを紅麹が溶かすということで、以下の動画が拡散されているのです。

 

 

私はこの動画を見た瞬間に、「これは違う」と感じました。

 

何が違うのかというと、まずこの映像は、ワクチン接種者の血液、あるいはナノチップが含まれた液体の顕微鏡動画ではないと思ったのです。

 

また、構造物が溶ける様子も、これが紅麹によって引き起こされたものだとは思えませんでした。

 

もし、どこかの研究者が紅麹とコロナワクチンとの関係を研究していて、紅麹がナノチップを溶かす動画を撮影したということなら理解できます。

 

でも、この動画のソースは判明しませんでした。

 

 

ということで、動画をじっくり観察してみましたが、後半に以下のようがテロップが出てきました。

 

 

20 Horas despues secado del hidrogel

 

スペイン語ということで翻訳すると

 

「ハイドロゲル乾燥の20時間後」

 

だそうです。

 

ハイドロゲルというのは、水を含む高分子の物質で、コンニャクやゼリーなどの成分です。

 

テロップに表示されているのですから、これはハイドロゲルの顕微鏡動画なんでしょうね……。

 

紅麹も、コロナワクチンのナノチップも、何の関係もない動画ということになります。

 

紅麹への期待もあって、この動画が拡散されているのでしょう。

 

その期待にはポジティブな意図を感じますが、この動画に関してはデマの可能性が高いです。

 

 

ちなみに、このような記事を書くと、事実を隠蔽しようとする工作員かと言ってくる人もいるので、紅麹の薬効についてもリンクしておきます。

 

上手に活用すれば、ワクチンの解毒効果があるのかもしれません。