今回のメッセージは、弟と妻を殺して、地縛霊になっている男からです。

 

時代の関係で、刑罰を受けなかったそうです。

 

そのせいなのか、余計に酷い状態になって、家の中にずっと閉じ込められたようです。

 

 

こういう事例を見ると、反省をするということが大切なのかもしれません。

 

人間にとって、反省というのは、簡単なようで、ものすごく難しいことだと思います。

 

そのため、反省を促すために、苦しい状況が与えられるとも言えます。

 

 

この男は、過去世で地球よりも未熟な惑星に住んでいたそうです。

 

宇宙には、無数の惑星があって、そこに知的生命体が住んでいるのかもしれません。

 

私たちは、まだ宇宙のことがわからないので、地球にしか知的生命体はいないと思い込んでいます。

 

宇宙の本当の仕組みがわかれば、私たちの価値観も一変するかもしれませんね。

 

 

南フランスにあるカステルノダリーという町の近くにある家の中で、奇妙な音がよく聞こえ、いろいろな幽霊が目撃された。
そのために、この家は、幽霊屋敷であると見なされた。
一八四八年に、悪魔祓いがされたが、効果はなかった。
それでも、そこに住みつづけた持ち主のD氏は、数年後に、奇妙な突然死を遂げた。
ついで、息子がそこに住んだが、ある日、家に入ろうとして、いきなり見えない手で激しく殴られた。
そのとき、ほかには誰も人がいなかったために、幽霊の仕業であることは明らかだった。
そのために、息子は、ついにその家から出ることを決心した。
その地方には、「この家で、重大な犯罪が犯されたことがある」という言い伝えがあった。


息子を殴った霊は、一八五九年にパリの霊実在主義協会で招霊された。
非常に荒々しい霊で、どんなふうにしても、なだめることができなかった。
聖ルイに聞いてみたところ、次のような答えが戻ってきた。


「この霊は、最悪の部類に属する霊で、文字どおりの怪物です。
彼を、ここに来させることはできましたが、彼に書記をさせることは、どうしてもできません。
どんな霊にも自由意志はあるからです」


-この霊に、向上の余地はあるのですか?


「どうして、ないことがあるでしょうか?
すべての霊には、向上の余地があります。
とはいえ、相当な困難が予想されるのも事実です。


しかし、悪に報いるに善をもってすれば、必ず心に響くときが来るでしょう。
今日は、まずお祈りをしましょう。
そして、一ヶ月後に、もう一度、招霊してみるのです。
そのときに、いかなる変化が生じたかを、確かめることができるでしょう」


その後、招霊されたとき、この霊は、ずいぶん扱いやすくなっており、徐々に、素直に、また、しおらしくなっていった。
彼自身の説明、また、他の霊の説明によって、次のようなことが判明した。


一六〇八年のこと、この家に住んでいたこの男は、ある女性をめぐる争奪戦から、嫉妬に狂い、弟を殺害する。
弟が寝ている隙に、喉を掻き切ったのである。
ついで、数年後には、妻にしたその女性を、同じく殺害している。
時代が混乱していたため、このことは特に罪に問われることなく、この男は一六五九年に、八十歳でこの世を去った。


死んでからのち、この男の霊は、この家で、さまざまな障りを引き起こした。
最初の招霊のときに同席していた霊視の利く霊媒は、この霊に書記を行わせようとしたときに、この霊が、恐ろしい形相で書記霊媒の腕を揺さぶるのを見ている。
血だらけのシャツを着ており、手には匕首(あいくち)を持っていた。


-(聖ルイの霊に対して)この霊には、どのような罰が、与えられているのですか?


「彼にとっては、たいへんむごい罰です。
犯罪が行われた家に閉じ込められ、ずっと犯罪の行われた場面を、目の前に見せられるというものです。
他のことは、まったく考えられません。
そのために、まるでこの拷問が、永遠に続くように思われます。
自分が弟と奥さんを殺害する場面を、繰り返し繰り返し見させられるのです。
それ以外の記憶は禁じられ、また、それ以外の霊とコンタクトをとることも禁じられました。
地上では、この家以外の場所に行くことができず、たとえ霊界に行ったとしても、そこには闇に包まれた孤独しかないのです」


-その家から、抜け出すことはできないのですか?


「この霊のために祈る人がいれば、抜け出すことはできるのです。
しかし、普通は、そうしてあげる人がいません。
むしろ悪魔祓いの呪文によって、追い出そうとするばかりです。
そんなことは、彼をおもしろがらせるだけなのですが」


-この霊に関心のある人が祈り、そして、われわれも祈れば、この霊は解放されるのでしょうか?


「そうです。
ただし、注意してください。
人から強制された祈りには、効果がありませんから」


-この霊は、すでに二世紀のあいだ、そうした状況にあります。
この時間の長さを、彼は生前と同じように感じているのでしょうか?


「もっとずっと長く感じているはずです。
なぜなら、地上と違って、彼は眠ることができないからです」


-「霊にとって時間は存在しない」と言われたことがあります。
「霊にとっては、百年といえども、永遠の中のほんの一瞬にすぎない」と言われました。
これはすべての霊に共通しているわけではないのですか?


「違います。
高い境涯に達した霊たちだけが、そのように感じるのです。
未熟な霊たちにとって、時間は長く感じられることがあります。
特に、苦しんでいる霊たちにとってはそうです」


―この霊の出自を教えてください。


「今回の転生の前には、残酷で戦闘的な小部族の中に生まれていました。
それ以前には、地球よりも、はるかに劣った惑星にいたのです」


-この霊は、みずからが犯した罪のせいで、非常に厳しく罰せられました。
もし彼が、野蛮な部族に生まれていたとしたら、もっと残酷なことをしていたと思うのですが、その場合には、どのように罰せられたと考えられますか?


「今回ほどは厳しくなかったでしょう。
というのも、その場合には、もっとずっと無知だったはずであり、そのために、理解できる範囲も、おのずと狭かったと思われるからです」


-この霊が置かれている状況は、俗に言う〈劫罰に処せられた状態〉だと考えてよいのですか?


「まさしくそのとおりです。
でも、もっと恐ろしい状況もあるのですよ。
苦しみは、それぞれの霊によって違います。
同じような罪を犯した霊たちであってもそうなのです。
霊が、どれくらいの期間で悔悟に至り得るかが、それぞれ違うからです。
今回の霊にとっては、自分が罪を犯した家それ自体が地獄となっているのです。
そのほかには、たとえば、『みずからのうちに抱え持つ、どうしても満たせない欲望が、自分のうちに地獄をつくり出す』という場合もあります」


-この霊は、たいへん未熟であるにもかかわらず、お祈りのよき効果を感じているようです。
これ以外にも、同じように邪悪で、もっと荒々しい霊が、お祈りの効果を感じるケースもありました。
それに対して、もっとずっと知識のある、頭のよい、進化した霊が、よき感情のかけらさえ持っていないということがあるのですが、これはいったいどうなっているのでしょうか?
聖なるものをことごとく嘲笑するのです。
つまり、彼らは何に対しても感動しないのです。
彼らが、あざけりをやめるときはあるのでしょうか?


「祈りは、悔い改めをしている霊にしか効果がありません。
傲慢であるがゆえに神に反抗し、錯乱の中にいつづける霊にとって―悪霊たちは、みなそうですが―、祈りは何の効果もありません。
彼らの心の中に、悔悟の光が射しはじめるまでは、祈りはいかなる効果も発揮し得ないのです。
彼らのために祈っても効果がないということは、それ自体が、彼らの罰の一部をなしていると言っていいでしょう。
祈りが効果を発するのは、かたくなであることをやめた霊たちに対してだけです」


-祈っても無駄な霊を目の前にした場合、祈らずに放っておいたほうがよいのでしょうか?


「いいえ、そんなことはありません。
というのも、祈りによって、その霊がかたくなな態度を改める可能性が、まったくないわけではないからです。
そして、その後、『救われたい』と思いはじめる可能性はあるのです」


-もし、この霊が再び転生するとしたら、どのような人間として生まれるのでしょうか?


「それは、彼がどのようにして自分の罪を贖いたいと思うかによります」


さて、くだんの霊とやり取りするうちに、この霊の心境に著しい進展が見られた。
以下に、そのやり取りを掲げる。


-最初に呼ばれたときは、どうして(自動書記で)書かなかったのですか?


「書きたくなかったからだ」


-どうして書きたくなかったのですか?


「ぼーっとしていて、何を書いていいか分からなかったからだ」


-そうすると、いまは、望みさえすれば、カステルノダリーの家から離れることができるのですか?


「それができるようになった。
というのも、俺が、あんたらの忠告に従ったからだ」


-それでは、心が軽くなってきたでしょう?


「うん、希望が感じられるようになってきた」


-いま、もしあなたを見ることが可能だとしたら、どのように見えるのでしょうか?


「ちゃんとシャツを着ている姿だ。
匕首(あいくち)はもう持っていない」


-どうして匕首を持っていないのですか?
どこへやったのですか?

 

「もう見たくなくなったのだ。
神様が、見えなくしてくださった」


-もしD氏の息子さん(この霊が殴った人)が再びこの家に住んだとしたら、あなたは、また何か悪さをしますか?

 

「いや、もうしない。
悔い改めたからな」


-もし、彼が挑発したら?

 

「いや、もうそんなことは聞かないでくれ。
また暴れたくなって、抑えが利かなくなるからな。
ああ、まだまだ哀れなもんだ」


-苦しみがいつごろ終わりそうか、分かってきましたか?


「いや、まだだ。
だが、それがいつまでも続くものではないことは分かってきた。
前にはそれすら分からなかったのだから、まったくあんたらのおかげだ」


-最初にお呼びしたときよりも前のことについて、いろいろと教えていただけませんか?
これは、おもしろ半分で聞いているのではなく、そうすることが、あなたにとっていい結果をもたらすと思われるからなのです。


「すでに言ったように、自分が犯した犯罪のこと以外には何も考えられなかった。
家を離れたとしても、そこには闇と孤独しかなかった。
それがどのような感じだったか、とても説明することはできない。
自分でも、何かどうなっているのか、さっぱり分からなかっだのだから。
家から逃げれば、そこは暗黒で、まったく何もなかった。
それが何だったのか、いまでも分からない。
いまでは、前よりもずっと後悔している。
それに、もうあの忌まわしい家に閉じ込められていない。
地上をあちこち見て回って、いろいろと勉強することも許されている。
でも、そうすればそうするほど、自分がやったことの重大さが分かってくるのだ。
ある意味では苦しさはなくなってきたが、一方では、悔恨から来るつらさがひどくなってきている。
だけど、少なくとも希望が出てきた」


-今度、地上に生まれ変わるとしたら、どんな人生を送るつもりですか?


「もっといろいろ見聞して、考えてから決めたいと思っています」


-長いあいだ、一人きりであの家に閉じ込められていたわけですが、その間に後悔はしたのですか?


「いいや、まったくしませんでした。
だからこそ、長いあいた苦しんだわけです……。
ようやく後悔を感じはじめたころに-私は知らずにいたのですが-、私を招霊してくれる準備が整ってきたわけです。
そして、私の解放が始まったということなのです。
その意味で、私を哀れみ、私に光を与えてくださったみなさんには、感謝、感謝です」

 

(出典:「霊との対話」アラン・カルデック著)