2拍子で生きる人の話 | 九学 || 瑞穂 み すぐり
2010年10月25日

2拍子で生きる人の話

テーマ:生き方

動物本来の2拍子に、心の1拍子「ン」を加えて、人間らしい行為になる。

このワルツの「ン」が責任感を表わし、3拍子からは品が香るお話をした。

では、人間ならではの2拍子で生きる者の話をしよう。



それは、観ることがなく見るだけの生活をする人間のこと。

その人達は、自分の思い通りに物事を進めたい欲望が殊更強い者たちだ。

収益を得たい、知識を得たい、地位を得たい、関心を得たい、良く思われたい、

でも支払いは大嫌い、ストーリーが悲しくて泣いても震える感動など知らない。

2拍子の動作からは、人間らしい品が感じられず、もっと言えば品のなさが出る。

物陰に隠れ獲物を狙う動物に似ている。

動物は、足音を忍ばせてじわじわ近づき、狙いすまして飛び掛り、倒して食う。

この一連の動作は、慎重で、用心深く、しかも素早く2拍子で進行される。

獲物を倒した後も、3拍子で品良くなんか食べてはいられない。

ガツガツ、ガツガツ、後から来た者を追い払い、ひたすらかぶりつく。

キョロキョロ、ガツガツ、ピシャピシャ、2拍子、2拍子。



では、食事の心配もなく子孫も残せた人間が、なぜ2拍子で行動するのだろう。

人間の2拍子行動は、どこに見えるかと言えば、嘘をつく時のそわそわ落ち着き

のない動作、覗き見をしている動作、痴漢の動き、騙す時の目つきなどだ。



自分の姿を隠し、塀の節穴から、内部を覗く趣味、痴漢には心の「ン」はない。

痴漢ではなくても、似たような覗き思考の人間は多い。

自分の意見は隠して相手の出方を待ち、気に入らなければ唾を吐いて去ろう。



では、そうやって何が得たいのかと言えば、優越感が欲しい。

自分より優位にいる相手が許せない、弱みを突きつけて思い知らせてやりたい。

相手を見下せた時の上昇志向人間の快感、見えない部分を覗き見る痴漢の快感。

双方、暗い快感を求める強い欲望に支配されている気の毒な性分とも言える。



この人たちは、自分の内側を観られる事を極端に嫌うのに、

相手の内側に招き入れられた時には、キョロキョロ見回して、

自分との差を見極めようと懸命だ。

関心は、相手と自分とどちらが上か下か、強いか弱いか、勝つか負けるかだけ。

だから、負ける事を極端に嫌い、賭け事以外の勝負は大嫌い。

こんな悲しい心なし人間たちが造った社会が、今、砂漠の様にカサついている。


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