みずブログ

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今回は、自作工程の概要をザックリ説明します。


【各工程の目的】
まず、板を上から&横から見ると以下の通り。

・上面図


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・側面図

 
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製作工程は、目的別にザックリと以下に分類されます。
(A)板の外形(上面図の形状)を作る
(B)キャンバー,キック形状(側面図の形状)を作る
(C)板としての機能を作る


【製作工程一覧】
0.構想
1.テンプレート作製
2.成形型の作成
3.コアの切削
4.ソール切り出し
5.エッジ曲げ
6.フラップ加工,ホール作成,エッジ仮接着
7.積層(接着)
8.真空成形(バキューム成形)
9.板の掘り出し
10.仕上げ


【各工程概要】
<0.板の構想>
板の形状を考える。
CAD等で図面にして実物大で印刷、
頑張れば模造紙に手書きでもいい…か?


<1.テンプレート作製>
テンプレートとは、
材料を切り出すときに形状のガイドにする
「型板」になります。
作製するテンプレートは3つ。
型板1:成形型用
型板2:板外形用
型板3:コア形状用

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<2.成形型の作成>
目的:(B)
↓コレを作ります。
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<3.コアの切削>
目的:(A),(C)
コア外形を、後から切り落とす部分を残して切り出す。
そして、ノーズ/テールを薄くするなどコア厚を調整する。

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<4.ソール切り出し>
目的:(A),(C)
ソールを板の外形に合わせて切り出す。

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<5.エッジ曲げ>
目的:(C)
棒状のエッジを板の外形に合わせて曲げる。
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<6.フラップ加工,ホール作成,エッジ仮接着,ソール面養生>
目的:(C)
細かな雑用的な小加工…ここでは省略。


<7.積層(接着)>
目的:(C)
成形型の上で、ソール/ガラスクロス/コアを
エポキシ樹脂を塗りながら重ねる。


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<8.真空成形(バキューム成形)>
目的:(B),(C)
真空成形により、成形型に上記7で重ねた部材を押し付け、
エポキシが硬化するまで放置する。
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<9.板の掘り出し>
目的:(A)
エポキシが硬化したら、
余分なエポキシ/コアを切り落としてエッジを掘り出す。
ノーズ/テール形状を削り出す。

・掘り出し前

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・掘り出し後

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<10.仕上げ>
目的:(C)
竹サイドウォールの防水処理
ソールサンディングやエッジ研磨など


~今回はここまで~


その4予告: 0.構想

各工程の意味を理解しやすいように
今回は板の構造について簡単に説明します。


【一般的な板の構造】
主に2つあります。
 ・キャップ構造
 ・サンドイッチ構造


板の断面で見ると、こんな感じ。

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見た目の違いは主に2点。
 ・サイドウォールの有無
 ・トップシートがサイドまで覆っているか否か


滑り面では 単純に「どちらが良い」と言えない と思いますが、


一般用途では以下の住み分けがされます。
キャップ:
 工法面から大量生産し易い(安く製造できる)
  →主に下位モデルで使われる

サンドイッチ:
 設計自由度が高い/変更もし易い(設計意図を実現しやすい)
  →上位モデルに使われる


《素材》
サンドイッチ構造では以下を接着して1枚にします。
 トップシート: 薄い樹脂板/シート
 コア: ウッド各種/カーボン/アラミドハニカム等の組み合わせ
 強化シート(コアの上下に挟む): ガラス繊維/カーボン繊維のシート
 サイドウォール: 主にABS樹脂
 エッジ: 鉄/たまにステンレス



【自作板の構造】
自作ビルダー毎に色々あると思いますが、今回は以下の通り。


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サンドイッチ(に近い)構造になりますね。


でも、滑れるなら何でもよい というのが真理だと思います。


細かいことを気にする人には向きません。


普通の板との主な違いは以下3点。
・トップシートなし
  素材同士を接着するエポキシ樹脂が、そのまま板のデッキ面になります。

・サイドウォールがABS樹脂でなくバンブー
  作るのが楽になる&水を吸い難いためです。
  gentamを始め一部の裏山系の板でも使用されています。

・工業製品レベルの精度は出せない

  設計からズレるかも。完全に意図通りとはいかない。


~今回はここまで~



その3予告:自作工程の概要

唐突だが

7月に スノーボードを自作したので シーズン前にまとめる。

私も ビール飲んでばかり ではありません。


仕上がりはこんな感じ。
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ゲレンデもイケるショートパウ板・・・になっているといいな(^_^;)



【スノボード自作教室】

板自作の先生は前橋の堀田建具さん。
http://ameblo.jp/tategu-shuichi/

自作板ワークショップ(以下、WS)を開いています。
http://ameblo.jp/tategu-shuichi/entry-11225028344.html
(注)来春?までWSは開催されません。



【時系列】

3月: パウ板が欲しい病にかかる


4月末: 至仏山のコンディション検索中に先生のブログ発見


5月初: WSの見学に行く → 自作することを即決


5月中: 7月のWSに欠員がでて滑り込む


7月: WSにて板自作


8月: ソール&エッジ仕上げは相模原の某ファクトリーへ


11月: 自作板をイエティでシェイクダウン



【感想】
先生の準備&工具設備による部分が非常に大きいが、
日曜大工すらやらない私でも自作可能でした。


板の仕上がりは上々。
フレックスが予想以上に硬くなった以外は満足。

イエティのシェイクダウンも問題なし。

新雪で試すのが楽しみヽ(゚◇゚ )ノ
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~今回はここまで~



その2の予定: 板の構造について