ハーブのリフレインで

歌っていたこのグループ。

 

 

『Cambric Shirt』

Brocelïande(2004)

 

 

 

そのグループ名の、

 

「Brocelïande」

 

・・・で。

 

思い出したことが

ありましたにっこり

 

 

それは。

 

昔読んだ本に載っていた

素敵なお話のこと。

 

 

その本からの抜粋ですおやすみ

 

 

 

 

ブロセリアンド(Broceliande)。
 

太古の昔、ブルターニュの全土が

深い森に覆い尽くされていた。


うっそうと生い茂る樹々。


木漏れ日しか通さず、

昼間でも薄暗い空間。


湿り気を帯びた空気が漂い、

苔がびっしり繁殖している地面。


そんな不気味な森が、

いわばブルターニュの

原風景だった。


野生動物ならいざ知らず、

人間にとっては非常に

住みづらい場所だ。

けれどもそんな

近寄りがたい場所こそ、

 

古代ケルト人(ガリア人)の
 宗教の場であった。


霊魂不滅を信じる

ドルイド教の神官(ドルイド僧)が

夜な夜な松明をたき、


部族のあらゆることを

占っていた聖地。
 

それが

「ブロセリアンドの森」だった。
 

おそらくこの世とは思えない

神秘的な儀式が奥深い森の片隅で
行われていたのだろう。


この「ブロセリアンド」という言葉は、

古代ケルト語の「聖地」を意味する
「ブレシュリアン」に

由来しているという。

そこは妖精、神、精霊、

幽鬼、魔女、悪魔・・・。


こうした超自然的なモノが

うごめく場所であった。


つまり現世からすれば向こうの世界、

彼岸に当たる「異界」の地。


眼に見えないものが存在する、

極めてケルト的な小宇宙が

ひろがっていたのである。


さらに中世になると、

そこにアーサー王伝説が加わった。

円卓の騎士たちが聖杯を求め、

冒険に繰り出した森、

 

魔法使いマーリンと
妖精ヴィヴィアンが恋に落ち、

終の住処にした森、

 

そして”湖の騎士”
ランスロットが誕生した森・・・。

ロマンと伝説に満ち溢れた

魅惑の地として

 

「ブロセリアンドの森」は
 人々の心を強く惹きつけた。


こうした伝説とはべつに、

この森は外界から遮断されていたので、

 

中世にはキリスト教の修道士や隠者が

ここで瞑想にふけっていたという。

 

 

*******

 

 

この本によると。

 

フランス、ブルターニュ地方の

レンヌから程近いパンポン村。

 

このパンポン村は

 

「ブロセリアンドの森の中心地」

 

・・・と、地図に記されて

いるそうです。
 

 

この本の著者の方が

 

「プロセリアンドって何ですか?」

 

と訊ねると、

 

現地の観光案内の女性は

屈託のない笑みを浮かべ、

 

こう答えたそうです。
 

「マーリンとヴィヴィアンが

幸せに暮らす伝説の森です」

 

・・・とおやすみ

 

 


 

*******

 

 

そんな名前を使っていたので、

この音楽グループのことが

気になり始め。

 

「Brocelïande」のサイトを、

少し読んでみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Brocelïande は、

イギリス諸島のケルト音楽と、

ヨーロッパの宮廷や田舎の中世

およびルネッサンス音楽の

オリジナルアレンジを演奏します。

 

特に、

四季にインスピレーションを

受けた音楽や、

 

四季ごとに伝統的に

演奏される音楽に

重点を置いています。

 

 

(公式サイトより

翻訳 by グーグル先生)

 

 

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1993年に、

 

Margaret Davis、

Kristoph Kloverご夫妻が、

 

カリフォルニアの

オークランドを拠点に、

 

「Flowinglass Music」という

レコード会社を、

インディーズ・レーベルで

立ち上げて。

 

そこで活動しているのがこの、

「Brocelïande」という

グループのようです。

 

 

「Brocelïande」は、

古楽寄りのケルト音楽ですが。

 

同じレーベルで活動する

Avalon Rising」という

グループは。

 

ケルト・ロック。

 

・・・をやっているようです。

 

 

「ブロセリアンド」とか

「アヴァロン」とか。

 

アーサー王、

好きなのでしょうねニコニコ

 

 

マーガレットやクリストフは、

どちらのバンドでも

演奏しているようですし。

 

各自それぞれで、

ソロでもやっているみたいです。

 

 

公式サイトで、

ほとんどの音楽が聴けるのが

良いですニコニコ

 

 

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「Brocelïande」のほうの

メンバーは。

 

 

Margaret Davis

(ヴォーカル・ケルトハープ・

フルート・リコーダー)

 

 

・Kristoph Klover

(ヴォーカル・ギター・

オクターブマンドリン・オーボエ)

 

 

・Kris Yenney

(チェロ・ニッケルハルパ ・

ハルダンゲルチェロダモーレ

ヴォーカル・パーカッション)

 

 

「Brocelïande」には当初、

 

Karl Franzen

 

・・・というメンバーも

いたそうなのですが。

 

カールは2009年に

脱退したようです。

 

そして彼は、

2019年にお亡くなりに

なったそうです。

 

 

おそらく、

 

『Cambric Shirt』を

歌っているのはその、

カールさんなのだろうと

思います。

 

 

『Cambric Shirt』Brocelïande

 

 

この動画↑を観たら。

 

なんとなく。

 

ケルトよりも、

ヒッピーの匂いを感じましたうーん

 

 

 

『The Pretty Maid』Brocelïande

 

 

この歌は素敵目がハート

 

・・・と思ったら。

 

これは、

 

The Pretty Maid Milking Her Cow

 

・・・という

アイルランドの古い民謡でした。

 

 

でもやっぱり。

 

スコットランドやアイルランドの

本場の女性の声とは。

 

どこか何かが

違う感じがしなくもないです。

 

 

あとは。

 

フィドルがチェロだったり、

笛がフルートやリコーダー

だったりと。

 

土着のケルト。

 

・・・というよりは、

「ケルト風」みたいな感じですね。

 

 

 

『The Barley Corn』 Brocelïande 

 

 

 

『The Band o' Shearers』Brocelïande 

 

 

 

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「Avalon Rising」のほうは、

ケルト・ロックというだけあって。

 

ドラムやギターは

現代的な楽器で演奏されている

曲が多く。

 

シンセも使ってるのかな?

 

 

けれども。

 

どうせズレるなら、

ここまでズレているほうが。

 

逆に良かったりしてニコニコ

 

 

『The Great Selkie』 Avalon Rising

 

 

 

『God Walks Among Us』

Avalon Rising