【ポピュラーなものとは違う旋律】
ゴードン・ヒース(左)
リー・ペイアント(右)
フランスで「Abbaye」という
カフェとナイトクラブを
経営していたアメリカ人。
リー・ペイアント。
彼が1955年にリリースした
『encores from the Abbaye』
『Scarborough Fair』
・・・が収録されていました。
An Evening at L'abbaye -
Gordon Heath & Lee Payant (full 1954)
※『スカボロー・フェア』は、
31分23秒あたりから。
歌っているのは、
ゴードン・ヒース。
彼もアメリカ人。
リー・ペイアントとは、
公私ともにパートナー
だったようで。
ペイアントと同じく、
フランスに住んでいました。
彼らのこの歌が。
『スカボロー・フェア』という
タイトルで。
レコードとしてリリースされた、
最初のもの。
・・・ということになるようです。
『スカボロー・フェア』の
旋律は。
私達に馴染みのある
ものとは違うので。
あの有名な旋律での
『スカボロー・フェア』
・・・という点では、
オードリー・コッパードの
『スカボロー・フェア』が、
一番最初。
・・・ということになります。
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1956年には。
A.L.ロイドも、
『スカボロー・フェア』を
リリースしています。
彼もまた、
イギリスのフォークシンガーであり。
民謡の収集家であり。
イギリスで
1950年代、1960年代に起こった
伝統歌の復興運動で、
中心的に活動した人です。
彼の歌う
『スカボロー・フェア』は。
『The English and Scottish
Popular Ballads, Volume IV』
・・・というアルバムに収録
されているのですが。
このアルバムは、
イワン・マッコールとの
共作のようです。
A.L.Lloyd 『Scarborough Fair』 (1956)
A.L.ロイドと、
オードリー・コッパードは。
『スカボロー・フェア』
・・・という同じタイトル、
ほぼ同じ歌詞。
けれども、
旋律が違う。
・・・という歌を、
1956年という同じ年に、
リリースしているようです。
どちらが先だったのかは、
ちょっと。
分かりません
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【スカボロー・フェア聴き比べ】
1959年リリースなので、
マーティン・カーシーよりも
前になります。
旋律は、
コッパードとほぼ同じで、
無伴奏でシンプル。
Shirley Collins 『Scarborough Fair』 (1959)
こちらも
マーティン以前のもので、
ギターの伴奏入り。
オードリー・コッパードや
シェリー・コリンズとは、
歌詞が微妙に違うようです。
Jacqueline McDonald and Bridie O'Donnell
『Scarborough Fair』 (1964)