横溝慎一郎行政書士合格ブログ   -2909ページ目

科目別学習法~商法その1

さて商法の学習法についてお話していきましょう。


商法は位置づけが微妙な科目です。

どこまで力をいれるべきかが2007年度の試験を見てからでないとなんともいえないから、というのがその理由です。


択一式40問中何問が商法なのか。

多肢選択式での出題はあるのか。

記述式での出題はあるのか。


これらのことについて、現時点では判断できる材料がなにひとつないのです。


2006年度は択一式のみ5問の出題でした。

2000年以降で見てみると、3~5問択一式のみで出題されるというパターンが定着しています。

そしてこれまでも、株式会社関連からの出題が大半を占めてきました。残りはいわゆる「商法総則・商行為」からの出題です。


2007年度からは新会社法が出題範囲に入ってくること、実務において「会社設立」は主要な業務のひとつであることから考えると


新会社法からの出題がメイン であることは間違いないでしょう。


出題形式について考えましょう。

択一式は当然として、多肢選択式や記述式での出題はどうでしょうか?


あくまでも個人的な見解ですが、記述式での出題はかなり可能性が低いと考えています。

出題があるとすれば、定義をかかせる問題ということになりますが、2006年度本試験の問題をみるかぎり

「要件・効果」を考えさせる出題が今後も中心であろうと推測されるからです。


一方多肢選択式での出題は可能性として多少想定しておいてもよいでしょう。

2006年度のような出題形式であれば、受験生にとってはラッキーではないかと思います。


択一式の出題数は、5問~8問程度 ではないかと考えています。

2006年度より出題数が増えるとなると、その分他の科目の出題数が

当然減ることになります。

2006年度の問題を見る限り、憲法、民法、行政法とも適正な出題数のように思われます。

となると、もっとも可能性が高いのはやはり5問でしょう。


さて、ここで最初の話に戻るのですが、どこまで力を入れるべきなのかについて考えなければいけません。


長くなったので、そのあたりの話は次回にしましょう。


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よくある質問~学習時間を科学する

前回は思い出話になってしまったので

もう少し一般的な話をしていくことにしましょう。


さて、先日、合格するのに学習期間は関係ないという話をしたのを覚えていますか?


これは、「質」や「方法論」も重要だということを理解してもらいたくてお話ししたのですが

合格するのに必要な力を身につけるには、さまざまなファクターが絡み合っていくことになりますね。

学習時間もそのファクターのひとつに過ぎないのです。


では、どのようなファクターが存在するのでしょうか?

私は以下の5つであると考えています。


1 素質 2 方法論 3 質 4 時間 5 バックボーン


この5つのファクターの関係を、数式であらわすとこうなります。


Y=(a+b)X×X+c


Xはどれだけ頑張ったかを数値化したものです。そうはいっても数値化がかなり難しいので「4 時間」で示すことにします(本当は「エックスの二乗」を書きたいのですが、どこをどうすれば二乗を表現できるのかがわからなかったので

「X×X」という表記にしてあります。)


Yは、合格するために必要なレベルの学力を示します。


aは「1 素質」、bは「2 方法論」「3 質」をあわせたもの、cは「5 バックボーン」です。


私も含めて大抵のかたはaはゼロか限りなくゼロに近い状態でしょう。


bは人によって差がでやすいところだと思います。

特に独学の方は、「井の中の蛙大海を知らず」ということになってしまいがちです。


cは、これまた個人差がつきます。法律系の資格(新旧司法試験、法科大学院既習者入試、司法書士試験)を受験した

経験があると、ここの数値がぐっと上昇します。とくに、行政法を学習したことがあると本当に有利でしょう。

宅建も民法部分が重なりますが、試験の難易度から考えるとこの数値はあまり高くありません。


もう一度先ほどの数式を見てみましょう。


Y=(a+b)X×X+c


aやcの数値がほとんど期待できない人は、結局X×Xの部分を伸ばすことで足りない部分をカバーして

なんとか合格に必要な力を身につけなければならないのです。


これが一般論としての学習時間の話です。


全くの初学者がたとえばLECの講座を受講した場合、講義を受ける時間を含めて最低週10時間(うち講義は5時間)を

確保するようにと指導しています。もちろんこれは最低ラインです。できれば14~15時間。欲をいえば20時間は確保したいところです。


メイン学習科目が週の学習時間の半分、残りがサブ科目+一般知識で構成されるのがベストです。さらにメイン学習科目にかける時間の半分が新規学習事項、もう半分がその復習という組み合わせも忘れずに。


直前期になれば、週あたりの学習時間数の最低ラインは上昇します。最低15時間と考えてください。


ここでカバーしなければ、「素質」のあるひとや「バックボーン」のある人にはかないません。


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よくある質問~合格に必要な学習時間

「1日どのくらい学習すればよいのでしょうか?」


「私は忙しく平日はほとんど学習できないのですが、それでも合格できますか?」


「先生はどのくらい学習したのですか?」


こういった質問もよく受けます。

最後の話は私自身の学習時間なので、答えるのは問題ないのですが、

それを全てにあてはめるのはやはり適切ではないでしょう。


私は2000年度試験を受験して1回で合格しています。当時来た「合否通知書」によると

140点中101点でした。


学習期間は2ヶ月半でしたが、平日は3時間、土日は7~8時間学習時間をとっていたと思います。

単純に計算すると320時間程度ということになりますね。


実は1999年には司法試験を受験しており、論文式試験で総合A評価をとっていました(受験はここでやめています。トータルで5年間ほど学習をしていたことになります)。

さらに当時は大検の講師でしたので、国語(現文章理解)や一般教養は問題ないだろうと考えたんですね。


つまり私の強化ポイントは、行政法、そして当時試験科目に入っていた行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法、労働法などの諸法令だったのです。

バックボーンがあったために憲法、民法はほとんど学習する必要がなかった。

だから2ヶ月半で大丈夫だったのです。

はっきりいって、法律学習が初めてという人にとっては、全く参考にならない話です。


それでも 週22~23時間 は学習をしました。

平日は13時~21時まで仕事だったので、午前中に3時間確保するようにしていました。

大検予備校が上野にあったのですが、乗り換えの関係でお茶の水のプロントで3時間ねばっていたのです(迷惑な客ですね)

土日は完全に試験学習に充てました。


思い出話はこのくらいにしましょう。

次回は、学習時間をもう少し科学していきます。


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