MH
昔ある都市銀の店頭ポスターを見て綺麗なお姉さんだな、と思い、後にそれが三浦春馬という俳優さんだと知った。
そんないち視聴者に過ぎない身でありながら、彼の訃報は深く魂に打撃を与えている。
ドラマで、映画で、バラエティーでよく知った顔。
それは「若くして成功した人」であり、運も努力も才能も持ち合わせている、この先もまだまだ陽の当たる場所に居続けるであろう「大物」だったからだ。
誠実で努力家。真面目で与えられた役割を懸命にこなそうとし、他人には常に優しく、礼儀正しい。
聞こえてくる話が余計に胸を締め付ける。
すべてを完璧にやろうとし過ぎたのか。
自分の限界を見つけて上手く折り合いをつけられなかったのか。
いち視聴者の身では知るよしも無いが
キャパシティを超えてオーバーフローしてしまったかのように見える。
オリンピックマラソン選手円谷幸吉の悲痛な遺書
「幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません」
を思い出した。
才能のある人に他人はより期待する。
どんな苦境にあっても「きっと乗り越えてくれるに違いない」と、無邪気に、無責任に期待する。
本人も期待に応えようとして周囲には平素と変わらず振る舞う。
そして突然何かが決壊する。
誰よりも他人を思い
期待に応えようとしていた人が
最悪の形で人々の前からいなくなってしまう
あの端正な眼差しも
役柄に合わせて鍛えた身体も
たくさんのファンと握手した手も
声も
この世界から消えてしまった。
兄弟も子供もいない彼は
遺伝子ごと完全に地球上から消えてしまったのだ。
遺したものはとりどりに輝きを放つ多くの作品と記憶
才能と人柄に向けられた
無邪気な期待
純粋な信頼と尊敬
それが彼を追い詰めたのだとしたら辛すぎる。
彼は図らずも最大のしっぺ返しをしてしまったのだ。
ふと魔が差したタイミングを乗り越えてたら
或いはそこから違う展開があったかも知れない。
それとも今回は救命が間に合ったとしても
一度越えてしまったラインは
元には戻れないのだろうか
まだまだ彼が存在しない現実に慣れることはできないけど
今はただ衷心よりご冥福を祈るばかりである。
そんないち視聴者に過ぎない身でありながら、彼の訃報は深く魂に打撃を与えている。
ドラマで、映画で、バラエティーでよく知った顔。
それは「若くして成功した人」であり、運も努力も才能も持ち合わせている、この先もまだまだ陽の当たる場所に居続けるであろう「大物」だったからだ。
誠実で努力家。真面目で与えられた役割を懸命にこなそうとし、他人には常に優しく、礼儀正しい。
聞こえてくる話が余計に胸を締め付ける。
すべてを完璧にやろうとし過ぎたのか。
自分の限界を見つけて上手く折り合いをつけられなかったのか。
いち視聴者の身では知るよしも無いが
キャパシティを超えてオーバーフローしてしまったかのように見える。
オリンピックマラソン選手円谷幸吉の悲痛な遺書
「幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません」
を思い出した。
才能のある人に他人はより期待する。
どんな苦境にあっても「きっと乗り越えてくれるに違いない」と、無邪気に、無責任に期待する。
本人も期待に応えようとして周囲には平素と変わらず振る舞う。
そして突然何かが決壊する。
誰よりも他人を思い
期待に応えようとしていた人が
最悪の形で人々の前からいなくなってしまう
あの端正な眼差しも
役柄に合わせて鍛えた身体も
たくさんのファンと握手した手も
声も
この世界から消えてしまった。
兄弟も子供もいない彼は
遺伝子ごと完全に地球上から消えてしまったのだ。
遺したものはとりどりに輝きを放つ多くの作品と記憶
いち視聴者としては
劇場版銀魂2の伊東鴨太郎役があまりにもハマっていた
キラキラして爽やかな役の印象が強かったせいか、最も人間的な闇を抱えたダークな鴨太郎をあれほど完璧に表現した彼の演技力には畏れ入った
冷たい美貌と自己研鑽と計算高さ
不遇な幼少期から来る承認欲求の高さ
アンバランスな自己評価の高低
辿り着いた結末が破滅と満足だったことも
今となってはまさに彼が演じるべくして演じた役に思える
あの映画は間違いなく三浦春馬の存在無くしては成り立たないし、少なくとも後半の主役は伊東鴨太郎だった
劇場版銀魂2の伊東鴨太郎役があまりにもハマっていた
キラキラして爽やかな役の印象が強かったせいか、最も人間的な闇を抱えたダークな鴨太郎をあれほど完璧に表現した彼の演技力には畏れ入った
冷たい美貌と自己研鑽と計算高さ
不遇な幼少期から来る承認欲求の高さ
アンバランスな自己評価の高低
辿り着いた結末が破滅と満足だったことも
今となってはまさに彼が演じるべくして演じた役に思える
あの映画は間違いなく三浦春馬の存在無くしては成り立たないし、少なくとも後半の主役は伊東鴨太郎だった
原作の意図を超えた鴨太郎そのものだった
才能と人柄に向けられた
無邪気な期待
純粋な信頼と尊敬
それが彼を追い詰めたのだとしたら辛すぎる。
彼は図らずも最大のしっぺ返しをしてしまったのだ。
ふと魔が差したタイミングを乗り越えてたら
或いはそこから違う展開があったかも知れない。
それとも今回は救命が間に合ったとしても
一度越えてしまったラインは
元には戻れないのだろうか
まだまだ彼が存在しない現実に慣れることはできないけど
今はただ衷心よりご冥福を祈るばかりである。