先日、オランダにて今年の出生数が
過去10年で一番高くなる予想されるという
ニュースがありました。
ちなみに、
「合計特殊出生率」
女性が一生の間に産むと予想される子どもの数は
日本が1.36に対し、
オランダは1.57です。(2019年調べ)
今回はT’sのスタッフさんが
実際にオランダで出産した経験から
オランダでの妊娠、出産のプロセスについて
少し経験談も踏まえて書いて頂きました
まずは…基本情報から
オランダで出産は下記から選べます。
・自宅出産
・病院出産
・出産センター から選べることができます。
出産センターというのは、
普通分娩で医療的ケアが
ほとんど必要ない人が出産をするための施設。
2010年には25%の人が自宅出産というデータがあり、
自宅という慣れた環境でお産ができる為
比較的多くの方に選ばれています。
自宅出産は、
過去の出産も含め、
母子ともに健康な方が
助産師が立会いのもと可能。
<妊娠ー出産の流れ>
妊娠が判明したら
まず、かかりつけ助産師(Verloskundige)
を見つけます。
また、助産院は妊婦健診をするためだけで
小さな施設であることが多いです。
健診頻度や内容は日本とほぼ変わりません。
・問診
・触診
・お母さんの血圧確認
・赤ちゃんの心拍確認
・お腹の大きさを測定
・尿検査(尿蛋白の数値を検査)です。
海外あるあるですが、
エコーは妊娠20週目の基本1回のみで
その際は産科のある病院へ行き
エコー検査をしてもらいます。
私が通っていた助産師さんは
5人くらいのチームで
顔見知りになれる様に5名の助産師さん達に
順番で診てもらいました。
健診ではエコーがないため、
触診で赤ちゃんの位置や頭の大きさを診ます。
また、オランダでは産後1日目~7日目まで、
産後ケア(Kraamzorg)の方が自宅に来てくれて、
赤ちゃんやお母さんの身の回りの世話を
1日4~8時間行います。
妊娠が判明した際にKraamzorgも登録し、
事前面談を行いましょう。
ちなみにオランダには
日本人のKraamzorgの方いらっしゃいます。
検索してみてくださいね。
出産センターですと、
Kraamzorgの時間を出産センターに換算して
産後2~3泊する等もできるようです。
出産までにどんなお産にしたいか
バースプランを打ち合わせしたり、
陣痛が始まったらどのタイミングで
助産師に連絡するか等確認してから
出産の日を迎えます。
<健康保険>
オランダでの出産費用は
健康保険に加入していれば基本無料ですが
選択的病院出産、出産センター、
産後ケア(Kraamzorg)には
自己負担額としてお金がかかる場合もあるので、
妊娠を計画している方は
健康保険プランの見直しをお勧めします。
<両親学級、病院見学>
お住まいの自治体やかかりつけ助産師経由で
両親学級の情報を見つけることができます。
また、病院出産、出産センターについては、
分娩室や産後過ごす部屋を出産前に見学できます。
私の場合は、出産時の推定体重が2400gと
オランダ基準だと小さめだったことから、
病院出産が事前に決定していました。
第二子ということもあり
約1時間半のスピード出産!
生まれた体重は2800g越えで
やはりオランダ基準だと小さめ
血糖値が下がりすぎないか
1泊様子をみて退院しました。
退院後はその日にKraamzorgの方が自宅にきて、
赤ちゃんのお世話の仕方や
ベッドを整えてくれたり、
慣れない新生児のお世話を助けてくれました。
そんな息子も先日3歳となりました!
参考になれば幸いです。