若いときは好きじゃなかった。『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。
あの時には残酷なまでに、人を利用して苦難を乗越えていく彼女のたくましさが、人として図々しく見えて、なんて厚かましいオンナなんだろう。そんなふうに感じて観ていた。
けれど、今はけっこう好きだな。彼女のふるまいや考え方はとてもワガママだし、自己中心的だけれど。それでも彼女は実践(実戦)してきた。行動してきたひとりの女性だ。
人を踏み倒しもしたけれど、それ以上に人を助けて引っ張り上げてもきた。
動いていたい。自分にできることでいいんだから、わたしはどこにいても動いて風を感じていたい。
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