【イノチのあり方 オンライン講座 木曜2期】開催のお知らせ
・「個の命」と「いのちの流れ」について
・本来の「いのち」のあり方とは・・・
・私たちが日常的に考えている「命」と「本来のいのち」の違いは・・・
②「いのちから生まれる『本当の存在価値』」(3月21日・木)
・「個の命」が生み出す自己肯定感と「いのちの流れ」が生み出す存在価値
・本来の「いのち」のあり方を知ることで、「生きるうえでの苦しみ」は作られたものであることを知る
・「いのち」より先に「生」があることで起きること
③「すべては流れ続けるために・・・」(4月18日・木)
・「生」と「死」の意味を考える
☆すべて20時から21時半までとなります。
詳細・お申込みはこちら
今回の講座は、受講料の3割を能登半島地震で被害に遭われた方へ寄付させていただき、寄付後はみなさんへご報告もさせていただきます。
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あなたのお話を聴かせてください。
人にはなかなか話せない「いのちのこと」「死ぬこと」「生きること」など、胸の内をお聞かせください。
必要であれば、私の経験や想い、死生観も尋ねてください。
私にできることは、「いのち」を感じ、あなたの大切な方のいのちへ愛の光を当ててもらうこと。
自分や大切ない方の「死」を乗り越えるのではなく、安らぎの源を見つけましょう。
【2月セッション可能日時】
19日(月) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
21日(水) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
24日(土) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
詳細はコチラよりご覧ください
こちらよりお申し込みいただけます⇓⇓
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その日、いつものように母が渓太郎のお見舞いに来た。
病室に入るなり、まずは渓太郎を抱き上げて「渓ちゃん」と名前を呼ぶと、腕の中の渓太郎の体をユラユラと揺らしながら、「家族控室の冷蔵庫に、名前を書いて入れておいたよ」と言って、その日持ってきた料理についてこと細かく説明を始めた。
「ほうれんそうのお浸しには醤油がかかっていないから、食べるときに掛けてね」とか「きんぴらは、しょっぱくなり過ぎたから食べ過ぎないようにしてね」とか「炊き込みご飯はお隣の内からもらったキノコが入っているよ」とか。
当時のこども病院の中にはコンビニも食堂もなく、唯一設置されていた小さな売店にはわずかなおにぎりやお弁当が置かれていたものの、ほとんど手に入ることはなく、さらに平日のみの営業だった。
患者ではない付き添いママたちには当然病院食はつかないし、食事は家族に運んでもらうしかなかった。
だから母が病院に来る目的は、渓太郎の面会というより、私の食事の配達だった。
そんな母の姿を見ていて、ある日、ふと疑問がわいた。
「ねえ。 ここまで、どうやってきてるの?」
よく考えてみると、母は高速を運転することができない。
当時、長野県の南端に住んでいた母が高速を使わずに中信にある「こども病院」まで通うのにはとても無理がある。
だからと言ってこども病院は、電車やバスを利用するにはあまりにも不便な場所にある。
不思議そうに問いかける私に母は、あっさりとした顔で「どうやってって…。 高速だよ」。
「え?高速?」
「いつの間にか運転できるようになっちゃったよ。ハハハッ」
(お母さん・・・)と、心の中でつぶやいて、ハッとした。
思えば渓太郎が生まれてから、母の呼び名はすっかり「ばあちゃん」となり、「おかあさん」と呼ぶのは久しぶりだった。
なんだか胸がジンとして返す言葉に戸惑っていると、母がきっぱりと割り切ったようにこう言った。
「渓太郎は、あなたの子。 美幸はね、私の子なの。 だから、美幸のことは私が守りたい」
普段ならこんなセリフを聞くこともないのだろうけれど、いのちの現場にいると照れることもなく自然とこんなことが言えてしまうのだ。
渡した先ばかりに目が向く「いのちのバトン」。
私の目は、渓太郎に・・・
母の目は、私に・・・
母とリハビリルームにて
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